このたび披露されたビジュアルは2点。いずれにも、
作を丸尾、演出を菜月、音楽をオレノグラフィティが手がける本作は、劇団鹿殺しにとって約3年ぶりとなる新作公演。本作では、インドの国技・カバディがオリンピックの正式種目になった世界での物語が描かれる。2030年、元日本代表男子カバディチームの面々は場末のスナックで再会した。彼らは2020年の東京オリンピックで大活躍したが、1人の選手のミスによって日本国民を落胆させていた。再結集したことで彼らの心には、熱い心が燃え始め……。
公演は11月21日から12月1日まで東京・あうるすぽっと、5日から8日まで大阪・ABCホールにて。チケットの特典付き最速先行販売は、8月17日12:00から25日23:59まで受け付けられ、一般販売は9月15日10:00にスタート。なお本作には“カバディ割”チケットが用意されており、日本カバディ協会に登録している選手やコーチなどの“カバディスト”向けの特別割引が実施される。作の丸尾、演出の菜月からのコメントは以下の通り。
丸尾丸一郎 コメント
最近、僕らを取り巻く環境や事情、僕らの中に起こっている不安や寂しさ、劇団は必ずしも永遠でないことを知りました。僕らの輝ける時代はもう終わったのかも知れないし、これから訪れるのかも知れません。
しかし、劇団鹿殺しもいつか消えて夢の残骸になることだけは確かです。だったら、僕らは一瞬一瞬を大切に、火花のように閃光を放ちたいと思います。「だから観に来て下さい」なんて、しょーもないことは言いません。
舞台は面白いか、観る価値があるか、上演する意味があるか、それだけで判断されれば良いのです。
「傷だらけのカバディ」は、実に3年ぶりの新作本公演だそうです。そんなに時間が経ってしまったことに何の意図もありませんが、今、劇団鹿殺しで新しい作品を産み出したい気持ちだけは高まっています。
必要なものは旗揚げした頃のような情熱、それさえあれば他に何もいらないのです。
菜月チョビ コメント
劇団で作品を生み出すことは他にない苦しみです。再演で前回の自分と戦うのも存分に苦しいけれど新作となると、丸腰で激戦の地に赴く覚悟が必要。この数年、サンシャイン劇場など大きな劇場や本多劇場で2作品同時上演など挑戦が続いた劇団鹿殺し。メンバーも30代がほとんどになり、ええ加減で疲れも溜まって参ります。
だけど、次は何をやりたい?と聞くと「新作!」との声。3年ぶりの新作本公演という恐ろしい言葉に、決して若くない劇団員たちは「楽しみだなあ」目を輝かせて武者震いをしています。劇団というホームを持つこと、一番苦しい思いをさせてくれる場所の愛しさとかけがえのなさ。色んなものが永遠じゃないとわかってしまった今だからこそ、大切に、
そして遠慮なく楽しむべく、ゲストも含め最高のメンバーが集まりました。全世界にこの地獄みたいな場所を自慢に思いながら、「劇団鹿殺し」の最新作を作ります。お楽しみに待っててくださいね!
劇団鹿殺し 新作本公演「傷だらけのカバディ」
2019年11月21日(木)~12月1日(日)
東京都 あうるすぽっと
2019年12月5日(木)~8日(日)
大阪府 ABCホール
作:
演出:
音楽:
出演:丸尾丸一郎、菜月チョビ、オレノグラフィティ、
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