「ハル」主演の薮宏太、29歳の誕生日に「二十代、悔いのないよう」

4月に上演されるミュージカル「ハル」の合同取材会が、本日1月31日に大阪・関西テレビ 本社で行われ、主演を務めるHey! Say! JUMPの薮宏太が取材に応じた。

関西テレビ開局60周年を記念した本作は、作を高橋亜子、演出を栗山民也が手がけるミュージカル。大病を乗り越え、ボクシングに打ち込む高校生ハルを演じる薮は、主演を務めることについて、「本当に光栄なことです！」と喜びを口にし、「平成最後のミュージカルになると思うので、時代の移り変わりに不安を抱える人たちの背中を押せるようなミュージカルにしたいです。僕らのグループ名もHey! Say! JUMPなので他人事じゃない（笑）。Hey! Say! JUMPをもっと応援したいと思ってもらえるような舞台にしたいです！」と展望を語った。

オリジナルストーリーが展開する本作について薮は「ゼロからだからこそ何でもできるのが、オリジナルミュージカルの魅力。正解も不正解もまだわからないし、どっちの評価にもわかれる、そんな不安もあります。ただチケットも決して安くはないので、観ていただいた方にお値段以上のものを残せたらと思っていますし、不安をプラスに、ポジティブに変えられるようがんばります！」と決意を固めた。

記者から「ハルに共感できるところは？」と質問された薮は「友人たちと天体観測をするシーンで、ハルは星を見てウンチクを話すんです。僕も豆知識や余談的なことを話すことがあるので、そこはハルと似ているなって思います（笑）」と分析。ミュージカルに挑戦することについて、「歌に感情をうまく乗せられるかが大事なので、そこを常に考えています」と思いを述べた。

もともとマンガ「はじめの一歩」が好きだと言う薮は、ボクシングについて「どんどん減量していくと、感覚が研ぎ澄まされていくスポーツ」と表現。また役作りのためにトレーニングを重ねていることを明かし、「キツいのはキツいけど、その先に何か得られるものがあると思います。炭水化物や脂身を控えて、自分ができる限りのことはやっています」と食事制限を取り入れていると話した。

薮は、過去に栗山演出の「デスノートTHE MUSICAL」を観劇したことを明かしつつ、「原作があって、それが映画にもドラマにもなったものをミュージカルにするのは、すごくエネルギーがいること。でも、観ていてまったく飽きのこない舞台で面白かったし、その方に演出していただけることを光栄に思っています」と栗山への信頼をのぞかせる。また薮は、2018年末から年明けにかけて行われた「ジャニーズカウントダウン2018-2019」出演時を回想しながら、「少年隊の東山（紀之）さんから、『栗山さんの舞台やるんだって？ 栗山さんについて行けば大丈夫だから』ってお言葉をいただいたんです。舞台に出演することを知っていただいて、すごくうれしかったです」とエピソードを語った。

共演者のことに話題がおよぶと、薮はヒロインを演じる北乃きいの印象について「すごく礼儀正しい女優さん。彼女が歌っている番組を観て、すごく声がきれいで素敵だなって思いました」と述べ、母親役の安蘭けいには「本当にこんなきれいな方が僕のお母さん役でいいのかなって。演劇界でもミュージカル界でも大先輩なので、教えてほしいことがたくさんあります」と期待を寄せる。さらにTravis Japan / ジャニーズJr.の七五三掛龍也との共演に触れ、「いろんなことを吸収して、Travis Japanがもっと大きなグループになってほしいですね」と後輩にエールを送った。

取材日当日の1月31日は、薮の29歳の誕生日。会見の最後にバースデーケーキとバースデーソングのサプライズを受けた薮は「うれしい！」と満面の笑みをこぼす。そして最後に「二十代、悔いのないようがんばりたいと思います！ まずは29歳最初の『ハル』を成功させて、三十代に向かってどんどん突き進んでいけたらなと思います！ お客様が『ハル』を観終わったときに少しでも前向きな気持ちになれるよう、カンパニー一同全力でがんばっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします！」とファンに呼びかけ、会見を締めくくった。

ミュージカル「ハル」の公演は、4月1日から14日まで東京・TBS赤坂ACTシアター、22日から28日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットの一般販売は2月16日10:00にスタートする。