本作は歌舞伎や浄瑠璃の題材にもなった説経節「をぐり(小栗判官)」をもとにした作品。作・演出はふじたあさやが手がけ、邦楽の生演奏と共に中西が65役を演じ分ける。二条の大納言の世継ぎ・小栗は文武両道に秀でるが、決まった妻を持たなかった。相模の豪族横山家の娘・照手姫の婿となった小栗だったが、義父の怒りを買って毒殺されてしまう。さらに照手姫も相模川に流され……。
上演に際しふじたは、「『をぐり』最大の魅力は、女主人公・照手の人間像にある。女は自分の意志を持つことさえ許されなかった時代に、自らの意志で運命を選び取り、小栗への愛を貫いた照手は、充分に現代のヒロインたりうる」と本作の見どころを紹介している。
ふじたあさやコメント
「をぐり」最大の魅力は、女主人公・照手の人間像にある。女は自分の意志を持つことさえ許されなかった時代に、自らの意志で運命を選び取り、小栗への愛を貫いた照手は、充分に現代のヒロインたりうる。その瞬間、照手のいう「ものに狂うてみしょうぞ」という台詞は、日本の芸能史を貫いて泰平の今を撃つのである。
茨木市文化振興財団 第236回公演「中西和久ひとり芝居『をぐり考-照手と小栗の恋-』」
2019年3月21日(木・祝)
大阪府 茨木市市民総合センター クリエイトセンター
作・演出:ふじたあさや
出演:
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- 第236回公演/中西和久ひとり芝居「をぐり考―照手と小栗の恋―」/(公財)茨木市文化振興財団
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小栗判官の物語を一人芝居で、中西和久が65役を演じ分ける「をぐり考」
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