「風をおこした男―田漢伝」が10月6・7日に東京・世田谷パブリックシアターにて上演された。
本作は、日中平和友好条約締結40周年記念公演として、上海戯劇学院と世田谷パブリックシアターにより上演されたもの。1916年から6年間日本に留学し、のちの中国文化に大きな功績を残した田漢の半生を描いた作品で、舞台には8台のデジタルハイビジョンカメラが配置され、リアルタイムで舞台上の映像や作品に関連する資料が映し出された。なお本作は2001年に中国・北京にて上演され、昨年17年に中国にて再演、今回が日本初演となる。
作品では田漢が芝居に魅せられ、情熱を傾けていく様が、彼の人生に深い影響を与えた妻たちの思い出と共に語られる。17年にも同役を演じた金世佳は、人生を賭けて演劇と女性を愛した田漢の姿を力強く演じ、観客の心を掴む。また作中では田漢と同時代に活躍した劇作家たちについても触れられ、中国の演劇史の一端を垣間見られる内容となっていた。
日中平和友好条約締結40周年記念公演「風をおこした男―田漢伝」
2018年10月6日(土)・7日(日)※公演終了
東京都 世田谷パブリックシアター
作・演出:田沁金
出演:金世佳 ほか
※田沁金の「金」の字は「金」の下に「金」2つが正式表記。
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NittaRie @NittaRIE
「我就是演員」を見ていて、金世佳のこの舞台、見に行けばよかったなとちょっと後悔。いい役者さん。https://t.co/sSWLdFIBMj