ロイド=ウェバー誕生70年記念コンサート、公開リハでキャストが美声を披露

2

102

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 32 67
  • 3 シェア

アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート」が、明日6月9日に東京・東急シアターオーブで開幕。これに先駆けて昨日7日に同劇場でリハーサル見学会が行われた。

左からレベッカ・ルーカー、マイケル・ゼイヴィア、セリンダ・シューンマッカー、ハワード・マクギリン。

左からレベッカ・ルーカー、マイケル・ゼイヴィア、セリンダ・シューンマッカー、ハワード・マクギリン。

大きなサイズで見る(全7件)

本公演は、東急シアターオーブの独自企画「ワールド・ミュージカル・コンサート」シリーズの最新作。「キャッツ」「オペラ座の怪人」などで知られる作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーの誕生70年を記念して行われる。

リハーサルにはキャストのレベッカ・ルーカー、セリンダ・シューンマッカー、ハワード・マクギリン、マイケル・ゼイヴィアが出席。4人はまず「ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート」から「エニー・ドリーム・ウィル・ドゥ」を歌唱。ハワードが主旋律を伸びやかに歌い上げ、レベッカ、セリンダ、マイケルは美しいコーラスを披露した。また「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」では、セリンダがまず歌い出し、その後3人が歌に加わった。

左からマーク・スチュアート、セリンダ・シューンマッカー、マイケル・ゼイヴィア、ハワード・マクギリン、レベッカ・ルーカー。

左からマーク・スチュアート、セリンダ・シューンマッカー、マイケル・ゼイヴィア、ハワード・マクギリン、レベッカ・ルーカー。[拡大]

リハーサル後にはキャストとステージング担当のマーク・スチュアートへの質疑応答の時間が設けられた。ロイド=ウェバーへの思いを尋ねられたレベッカが「ハワードと私は最近、ロイド=ウェバーの音楽を使った作品『アンマスクト』のワークショップに参加しました」と明かすと、ハワードは「まだ制作過程の途中の作品です」と付け加える。

続けてレベッカは「私は『オペラ座の怪人』でクリスティーヌを演じました。そしてハワードは世界最多公演記録を持つファントムです。ワークショップに参加して、ロイド=ウェバーが私ですら知らない美しいメロディをたくさん創り出してきたことを知りました。素晴らしいメロディメーカーだと、尊敬の念がますます大きくなりました」と感慨を語る。

ハワードは「アンドリューは、世界中で彼にしか書けない独特の音楽、非のない素晴らしいメロディーを生み出す作曲家です」と紹介しつつ、「僕が東京で初めて『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』を歌ったとき、オーケストラによる前奏の最初の数音で観客から拍手が起こりました。これは稀なことです。出だしの数音で人の心を掴むことができる、そんなメロディを作れる人は滅多にいません。アンドリューはそんな稀有な作曲家です」と絶賛し、「今回は、その『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』をマイケルとセリンダが歌います」とコメントした。

マイケルは「僕は最近、『サンセット大通り』で彼とお会いして、彼がすごいユーモアの持ち主であることに驚きました。心が広く、基金を設立して莫大な寄付をしながら未来の若い才能を育てることに努めています。もちろん彼はかなりのお金持ちですが、そういうお金の使い方をしていることも知っていただきたいですね」アピールした。

「ワールド・ミュージカル・コンサート『アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート』」ビジュアル

「ワールド・ミュージカル・コンサート『アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート』」ビジュアル[拡大]

今回の公演で観客に聴いて欲しい楽曲について、セリンダは「レベッカと私は『オペラ座の怪人』のクリスティーヌを演じました。クリスティーヌの役はすでに体に入り、きちんと解釈できていると思うので、そのような曲を東京で披露できることにワクワクしています」と話す。さらに「初披露となる曲は、楽しんで歌いたいですね。ほかのキャストの歌を聴くのも楽しみにしています。特にハワードは“スーパー・ファントム”! 彼の歌が楽しみです」と期待を口にした。

レベッカは「私は今まで演じたことのない、これからもキャスティングされないだろう2つの役の曲を歌います。『サンセット大通り』のノーマ・デズモンドと、『エビータ』のエバ・ペロンです。とても難しい曲ですが、歌えることがうれしいです」と回答。続くマイケルは「僕は『ジーザス・クライスト=スーパースター』の曲を歌うことが楽しみ」、ハワードは「もちろん、『オペラ座の怪人』のファントムの歌を歌えることはうれしいです。これまで世界中で何度も繰り返し歌ってきましたが、飽きることなく、歌うのが本当に楽しい曲です。そして僕も『ジーザス・クライスト=スーパースター』の曲を歌えることにドキドキしています」と述べた。

ステージングを手がけるマークは本公演について「一番大切にしているのは、パフォーマンスの邪魔をしないということです。東急シアターオーブで僕が手がけた2回のコンサートより、シンプルなステージングになると思います。ロイド=ウェバーの音楽自体が素晴らしく、有名な曲ばかり。またキャストは皆さん才能に溢れています。ですから、何かをたくさん盛る必要はなく、パフォーマンスをストレートにお楽しみいただきたいと思います」と締めくくった。

この記事の画像(全7件)

「ワールド・ミュージカル・コンサート『アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート』」

2018年6月9日(土)・10日(日)
東京都 東急シアターオーブ

ステージング:マーク・スチュアート
音楽監督:八幡茂
出演:レベッカ・ルーカー、セリンダ・シューンマッカー、ハワード・マクギリン、マイケル・ゼイヴィア

全文を表示

読者の反応

  • 2

opera_network @opera_network

ロイド=ウェバー誕生70年記念コンサート、公開リハでキャストが美声を披露 - ステージナタリー https://t.co/ogbWRN2J1X

コメントを読む(2件)

関連記事

アンドリュー・ロイド=ウェバーのほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 アンドリュー・ロイド=ウェバー の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします