テクノロジーと実在／声を巡る、三輪眞弘＋前田真二郎「新しい時代」開幕

「三輪眞弘＋前田真二郎 モノローグ・オペラ『新しい時代』」の再演版が、本日12月8日に愛知・愛知県芸術劇場 小ホールで開幕する。

2000年に初演された本作は、作曲・脚本・音楽監督を作曲家の三輪眞弘、演出・映像を映像作家の前田真二郎が手がける現代音楽作品。地下鉄サリン事件や神戸連続児童殺傷事件など、1990年代に起こった事件を題材に、宗教団体・新しい時代の神に救済を求める14歳の少年が、“最期の儀式”を執り行う瞬間を切り取った“モノローグ・オペラ”だ。

14歳の少年を演じるのは、初演にも出演したソプラノ歌手のさかいれいしう。開幕に際し、三輪は「テクノロジーと実在／声をめぐるオペラ。刺激的な音響で人を圧倒したり驚かせたりするものではないにしても、『機械』が今、ここまで人間に『近づいて』きたことを暗示する」とコメントした。愛知公演は明日12月9日まで。12月16日には大阪のザ・フェニックスホールで上演される。