松尾スズキ率いる日本総合悲劇協会「業音」公演日程発表、パリ公演も

松尾スズキが作・演出を務める日本総合悲劇協会「業音」の公演スケジュールと、東京公演詳細が発表された。

東京公演は8月10日から9月3日まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて上演。チケットは6月3日に発売される。その後9月に、愛知、福岡、大阪、長野と巡演。10月にはフランス・パリのMaison de la Culture du Japon a Paris（日本文化会館）で公演、フェスティバル・ドートンヌに参加する。

日本総合悲劇協会の第6弾となる「業音」は、2002年に第3弾として上演されたもの。待望の再演には、2002年版に引き続き松尾、平岩紙、伊勢志摩、皆川猿時、村杉蝉之介、康本雅子が出演し、このほか池津祥子、宍戸美和公、宮崎吐夢、エリザベス・マリーがキャスティングされている。

松尾スズキ コメント

初演の業音を演出している間中、俺の心には土砂降りの雨が降っていました。
主演女優さんにいい思いをさせたいという気持ちと､主演女優さんをめちゃくちゃにしたいという思いが常に葛藤していたのです。
そして、結果としてこの人に恋をしてはいけない！とも。
スキャンダラスな女優と対等に付き合うことの激しさをわが身に叩き込まれました。
思い患っておりました。
千秋楽は、まるで、失恋のようでした。
でも、俺は思うのです。この作品を彼女への失恋に似た気持ちで終わらせたままでいいのか。
それから15年、業音はこのたび、新たな地平に鳴り響きます。
歳をくったらくったなりの、死にもの狂いな俳優の姿を、どうぞごらんください。