
恐るべき舞台俳優たち 第5回 [バックナンバー]
がむしゃらに走ってきた俳優人生、千変万化の演技を見せる俳優・新納慎也
ブルーの蛍光ペンを携えて、舞台も映像も全力で
2025年4月10日 18:00 7
映画やテレビドラマ、舞台で強烈なインパクトを残す俳優たち。ここでは舞台に軸足を置きつつ、あらゆるステージで異彩を放ち続ける“恐るべき舞台俳優たち”を紹介する。
第5回に登場するのは
多彩な役柄を経験してきた新納は現在、放送中の主演ドラマ「社畜人ヤブー」ですべてを会社に捧げる“社畜リーマン”に扮している。第1話では張り付いたような迫力ある笑顔を浮かべ、「さぁ、骨になるまで働きましょう!」の決めゼリフでお茶の間の笑いをさらった。今回はそんな新納に、影響を受けた作品やターニングポイントになった役、今後の目標などを教えてもらった。
新納慎也(ニイロシンヤ)
Q. あなたが一番最初に影響を受けた舞台、または初舞台を教えてください。
影響を受けた作品は「RENT」です! 1996年にNYに観に行きました。当時、日本のミュージカルの世界が自分には向いていない気がしていた頃なのですが「こんなカッコいいミュージカルがあるなら続けよう!」と思えた作品でした。この作品を機に“ROCKミュージカル”という分野で活動することになります。
Q. 舞台、映像問わず、これまでで一番忘れ難い作品、あるいはターニングポイントになった役を教えてください。
僕は何年も、いわゆる“アンサンブル”でした。そんなアンサンブルの僕がオーディションで「GODSPELL」(2002年)の主役・ジーザス役に抜擢されます。まさにターニングポイントとなった作品です。この作品を境に役をいただけるようになりました。
Q. 舞台、映像問わず、あなたが作品に臨むときのマストアイテムを教えてください。
あまりジンクスを持たないようにしています。
なので、マストアイテムと呼べるものはないのですが、強いて言うならブルーの蛍光ペンでしょうか? 台本の自分のセリフにこの蛍光ペンでラインを引きます。自分のセリフに色を塗ることをあまり良しとしない意見もありますが、僕は塗ります。舞台でも映像でも。こうしないと覚えられないので(笑)。
ちなみにブルーにしたのは“青色は集中力を増す色”だから。
Q. 今後の目標をお願いします。
今までの芸能人生、あまり大きな目標を掲げずに生きてきました。というか、そんな先のことを考える余裕がなく、とにかく与えられた目の前のことにがむしゃらに打ち込んできて、気づけば今を迎えているという感じです。なので、この先も同じように目の前のことに全力で取り組んでいけたらと思っています。舞台と映像を半々、舞台もミュージカルとストレートプレイを半々というスタンスで今仕事をさせていただいています。そのスタンスを維持するのはとても難しいのですが、これをキープして良いバランスでお芝居が続けられたら嬉しいです。
プロフィール
1975年、兵庫県神戸市生まれ。16歳でスカウトされ、モデルとして芸能界入り。その後は俳優を志して大阪芸術大学舞台芸術学科演技演出コースで学び、俳優活動を開始。NHK-BS2「にこにこぷんがやってきた」では、1997年から1999年までうたのおにいさんを務める。「ラ・カージュ・オ・フォール」「エリザベート」「スリル・ミー」「ウェディング・シンガー」「パジャマ・ゲーム」「生きる」「日本の歴史」「バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊」「プロデューサーズ」など多数の舞台作品に出演。映像作品でも活動し、NHK大河ドラマ「真田丸」「鎌倉殿の13人」や、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」「
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新納慎也(Shinya NÎRO) @ShinyaNIRO
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