ミュージカル「ニューヨーク・ニューヨーク」より。(Photo by Paul Kolnik)

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Broadway! 2023年4月後半、見逃せないカンダー&エッブの新作ミュージカル「ニューヨーク・ニューヨーク」

「プライマ・フェイシー」ほか注目のストレートプレイが続々開幕

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4月中旬以降、アメリカ・ニューヨークのオンブロードウェイでは2022 / 2023シーズンのトニー賞候補資格を得るために、多くの作品が駆け込みでオープンした。ラインナップには、1970年代の同名映画をもとにしたカンダー&エッブの新作ミュージカルをはじめ、イギリス発のドタバタコメディ、オリヴィエ賞に輝いたジョディ・カマーの一人芝居、オスカー・アイザックのオンブロードウェイデビュー作などが並ぶ。5月2日(現地時間)のトニー賞候補発表を前に盛り上がる、現在上演中の作品を紹介しよう。

「ピーター・パン・ゴーズ・ロング」

Peter Pan Goes Wrong

「ピーター・パン・ゴーズ・ロング」より。(Photo by Jeremy Daniel)

「ピーター・パン・ゴーズ・ロング」より。(Photo by Jeremy Daniel)

2023年4月19日(水)~
エセル・バリモア劇場

脚本:ヘンリー・ルイス、ジョナサン・セイヤー、ヘンリー・シールズ
演出:アダム・メギド
出演:マシュー・キャヴンディッシュ、ブランカ・ホーン、クリス・リースク、ヘンリー・ルイス、エリー・モリス、チャーリー・ラッセル、ジョナサン・セイヤー、ヘンリー・シールズ、グレッグ・タナヒル、ナンシー・ザミット
ゲスト:ニール・パトリック・ハリス

イギリス発、「ザ・プレイ・ザット・ゴーズ・ロング」を手がけたミスチーフ・シアタ・カンパニーによるコメディ。今回は、J.M.バリー作「ピーター・パン」の上演に挑むThe Cornley Drama Societyの面々が、舞台上でさまざまなトラブルに見舞われる様子を描く。また、5月7日までニール・パトリック・ハリスが物語のナレーター・フランシス役でゲスト出演していることにも注目だ。

「ザ・サンクスギビング・プレイ」

The Thanksgiving Play

「ザ・サンクスギビング・プレイ」より。(Photo by Joan Marcus)

「ザ・サンクスギビング・プレイ」より。(Photo by Joan Marcus)

2023年4月20日(木)~
ヘイズ劇場

脚本:ラリッサ・ファストホース
演出:レイチェル・チャフキン
出演:ダーシー・カーデン、カティ・フィナーラン、スコット・フォーリークリス・サリヴァン

ネイティブアメリカンをルーツに持つ元ダンサーで脚本家のラリッサ・ファストホースによる戯曲を、ミュージカル「ハデスタウン」を手がけたレイチェル・チャフキンが演出。劇中では4人の白人が子供たちのために、ネイティブアメリカンをたたえる伝統的な感謝祭の芝居を作ろうとする様子が描かれる。出演はダーシー・カーデン、カティ・フィナーラン、スコット・フォーリー、クリス・サリヴァン。

「プライマ・フェイシー」

Prima Facie

「プライマ・フェイシー」より。(Photo by Bronwen Sharp / Retouched by Caz Lock)

「プライマ・フェイシー」より。(Photo by Bronwen Sharp / Retouched by Caz Lock)

2023年4月23日(日)~
ジョン・ゴールデン劇場

脚本:スージー・ミラー
演出:ジャスティン・マーティン
出演:ジョディ・カマー

今年のローレンス・オリヴィエ賞で演劇部門作品賞を獲得したスージー・ミラー脚本、ジャスティン・マーティン演出による一人芝居。同賞で主演女優賞に輝いたジョディ・カマーが、オンブロードウェイに初登場する。労働階級出身のテッサは、イギリスでトップクラスの弁護士にのし上がるが、ある出来事をきっかけに、法律と社会にまつわる矛盾に直面してしまい……。

「おやすみ、オスカー」

Good Night, Oscar

「おやすみ、オスカー」より。(Photo by Joan Marcus)

「おやすみ、オスカー」より。(Photo by Joan Marcus)

2023年4月24日(月)~
ベラスコ劇場

脚本:ダグ・ライト
演出:リサ・ピーターソン
出演:ショーン・ヘイズエミリー・バーグル、マーチャント・デイヴィス、ピーター・グロシュ、ベン・ラパポート、アレックス・ワイズ、ジョン・ズドロイェスキー

ピアニストであり、テレビやラジオのパーソナリティとしても知られるオスカー・レヴァントを題材にした、ダグ・ライトの戯曲。ミュージカル「プロミセス、プロミセス」でトニー賞にノミネートされたショーン・ヘイズが、自虐的な笑いで人気を博したレヴァントに扮し、約1時間30分のトークショーにゲスト出演したときの様子を演じる。演出はリサ・ピーターソン。

「サマー、1976」

Summer, 1976

「サマー、1976」より。(Photo by Jeremy Daniel, 2023)

「サマー、1976」より。(Photo by Jeremy Daniel, 2023)

2023年4月25日(火)~
サミュエル・J・フリードマン劇場

脚本:デヴィッド・オーバーン
演出:ダニエル・サリヴァン
出演:ローラ・リニージェシカ・ヘクト

ピュリツァー賞作家デヴィッド・オーバーンの最新作。“人とのつながり、記憶、人生を変えたほんの些細な出来事”をテーマにした二人芝居だ。ダイアナとアリスは、それぞれシングルマザーの芸術家と専業主婦としてアメリカ・オハイオに暮らしていた。建国200周年の1976年の夏、お互いの自立を目指して行動し……。ローラ・リニーがダイアナ役、ジェシカ・ヘクトがアリス役で出演する。

ミュージカル「ニューヨーク・ニューヨーク」

New York, New York

ミュージカル「ニューヨーク・ニューヨーク」より。(Photo by Paul Kolnik)

ミュージカル「ニューヨーク・ニューヨーク」より。(Photo by Paul Kolnik)

2023年4月26日(水)~
セント・ジェイムス劇場

作詞・作曲:ジョン・カンダー、フレッド・エッブ
脚本:デイヴィッド・トンプソン
演出・振付:スーザン・ストローマン
追加歌詞:リン=マニュエル・ミランダ
出演:コルトン・ライアン、アンナ・ウゼレ、クライド・アウヴェス、ジョン・クレイ3世、ジャネット・ダカル、ベン・デイヴィス、オリヴァー・プロズ、エンジェル・シガラ、エミリー・スキナー ほか

ジョン・カンダー&フレッド・エッブの作詞・作曲による新作ミュージカル。1977年に公開された同名映画をもとに、デイヴィッド・トンプソンの脚本、スーザン・ストローマンの演出・振付で立ち上げる。2004年に死去したエッブに代わり、リン=マニュエル・ミランダが追加歌詞で参加した。劇中では、戦後のニューヨークで夢を持って生きる4人の音楽家と1人のシンガーの物語が、「New York, New York」「But The World Goes Round」などの名曲や新曲と共に紡がれる。

「サイン・イン・シドニー・ブルースタインズ・ウィンドウ」

The Sign in Sidney Brustein's Window

左からオスカー・アイザック(Photo by Kirra Cheers)、レイチェル・ブロズナハン。

左からオスカー・アイザック(Photo by Kirra Cheers)、レイチェル・ブロズナハン。

2023年4月27日(木)~
ジェイムズ・アール・ジョーンズ劇場

脚本:ロレイン・ハンズベリー
演出:アン・カウフマン
出演:オスカー・アイザック、レイチェル・ブロズナハン ほか

「陽なたの干しぶどう」の作者ロレイン・ハンズベリーが1964年に発表した戯曲を、アン・カウフマンが演出。1960年代のニューヨーク・グリニッジヴィレッジで、現実に見合わない大きな夢を見る友人グループの生き様が描かれる。グループの中心となるシドニー&アイリス夫婦を、本作でブロードウェイデビューとなるオスカー・アイザック、レイチェル・ブロズナハンがそれぞれ演じる。

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