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テンミニ!10分でハマる舞台

大阪・関西の演劇シーンを再び盛り上げる!「大阪演劇祭2026」10月5日まで参加団体募集中

“つながり”を創出する演劇祭

PR「大阪演劇祭2026」

大阪演劇祭2026」が来年2月にHEP HALLで開催される。大阪・関西の演劇シーンがにぎわいを見せていた1980年代、大阪の繁華街・梅田にあったオレンジルームをはじめとする会場で、さまざまな劇団による公演が行われていた。その後、オレンジルームはHEP HALLに改称。「大阪演劇祭2026」は、大阪・関西の演劇シーンを再び盛り上げる第一歩を踏み出すべく、HEP HALLでスタートを切る。

「大阪演劇祭2026」では、大阪・関西を拠点に活動する団体を8団体程度、大阪・関西以外を拠点に活動する団体を2団体程度、10月5日まで募集中。「大阪演劇祭2026」はどのようなポリシーをもとに発足したのか、運営委員の1人であるスタッフに話を聞いた。

取材・/ 興野汐里

“横のつながり”、そして“縦のつながり”

「大阪演劇祭2026」は、大阪府、大阪市、大阪文化芸術事業実行委員会が主催する演劇祭。「大阪・関西万博」開催時を中心として、国内外からの来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでもらうことを目的に、2023年度から実施されている「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として開催されるものだ。「大阪演劇祭2026」は、来年2月14日から23日にかけてHEP HALLで行われ、参加団体は約45分の演劇作品を期間中に3ステージ披露する。

運営委員のスタッフは「1980年代、関西小劇場ブームを作った方々が、全国に活動範囲を広げていくという流れがありました。その中心地となったオレンジルームのレガシーを受け継ぐHEP HALLから新たな演劇祭を発信し、関西の演劇関係者みんなで力を合わせて、新しいムーブメントを作っていこうというのが『大阪演劇祭2026』の目的です。『大阪演劇祭2026』のテーマは“つながり”。演劇祭を通じて、劇団、お客様、関係者を対象とした“横のつながり”、現在大阪・関西で活動している劇団と、1980年代の関西小劇場ブームを作った俳優やクリエイターの方々を対象とした“縦のつながり”を創出します。そして今後も『大阪演劇祭』を継続して行うことによって、“つながり”を持った団体の活動が“ひろがり”を見せられるように、我々のほうでしっかりとバックアップできればと考えています」と「大阪演劇祭2026」が発足した経緯を明かした。

「大阪演劇祭2026」の会場となるHEP HALL。

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大阪・関西出身の俳優やクリエイターがゲスト参加

「大阪演劇祭2026」では現在、大阪・関西を拠点に活動する団体を8団体程度、大阪・関西以外を拠点に活動する団体を2団体程度募集している。大阪・関西を拠点に活動する団体について、スタッフは「大阪・関西を拠点に活動する若い劇団──二十代後半や三十代の方々は、年齢的に1980年代の関西小劇場ブームを経験していない世代。自身の活動が軌道に乗ったとしても、それ以降どのように活動していったら良いかビジョンを描くことが難しく、それゆえに東京進出を選ぶ方々が多いんじゃないかと感じていて。今回の『大阪演劇祭2026』には、大阪・関西出身の俳優やクリエイターの方々にゲストとして登場していただく構想があるので、参加団体とゲストの“つながり”を作ることによって、若い世代の劇団が今後も大阪・関西を拠点に活動することができる流れを創出できればと考えています」と目標を掲げる。

一方、大阪・関西以外を拠点に活動する団体にも参加を募る理由に関しては、「『大阪公演をやりたいけれど、予算の都合などさまざまな理由で実現できていない』という方が多いと思うんです。そんな方々が大阪で公演をする良い機会になればと思いますし、大阪・関西の団体とそれ以外の地域の団体が今後コラボレートするきっかけ作りになれば」と語った。

HEP HALLのキャパシティは約200。演劇のみならず、ライブ、発表会、展示会、ファンクラブイベントなど、さまざまな用途で利用されている。

HEP HALLのキャパシティは約200。演劇のみならず、ライブ、発表会、展示会、ファンクラブイベントなど、さまざまな用途で利用されている。 [拡大]

「大阪演劇祭2026」の応募条件は、「演劇作品であること」「50席以上の会場において、有料公演の実績が3回以上ある集団であること。ただし、学生・専門学校等のサークル及び部活動を除く」「演劇を続けていきたい、実力次第でメジャーになりたい、積極的に宣伝協力していただける団体であること」。また、参加団体1団体につき準備費として20万円が支給されるという大きな特色がある。

これについて、スタッフは「演劇活動をする方から、資金面で苦労されているという話をよく耳にします。『大阪演劇祭2026』では準備金を支給することにより、参加団体の方々がしっかりと作品制作に向き合える環境を整えることができれば」とアピールした。

関西の演劇界を一緒に盛り上げていくぞ!

これまで、大阪・関西出身のアーティストと多くの演劇作品を制作してきたというスタッフは「関西には、面白い作品を作る俳優さんやクリエイターの方がたくさんいらっしゃるので、彼らの活動を全国の方々に知っていただきたいなという思いがあります。『大阪演劇祭2026』に参加していただくことで、団体の知名度が上がったり、映像をはじめ、演劇以外のフィールドに羽ばたいていく方が増えたり、とにかく『この演劇祭に参加することができて良かった』と思ってくださる方が少しでもいてくださったら良いなと思っていて。『関西の演劇界を一緒に盛り上げていくぞ!』という熱い気持ちを持った方々に参加していただけたら我々としても非常にうれしいです」と呼びかけた。

HEP HALLはHEP FIVEの8階にあり、梅田のランドマーク“赤い観覧車”の真下に位置している。

HEP HALLはHEP FIVEの8階にあり、梅田のランドマーク“赤い観覧車”の真下に位置している。 [拡大]

「大阪演劇祭2026」参加団体募集要項

大阪演劇祭2026

開催日程・会場

2026年2月14日(土)〜23日(月・祝)
大阪府 HEP HALL

公演・舞台情報

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