朝妻一郎の初めての著書「ヒットこそすべて~オール・アバウト・ミュージック・ビジネス~」が明日9月20日に発売される。
ニッポン放送の音楽出版社「パシフィック音楽出版」に入社し、国内外のポピュラーミュージックの現場に数多く立ち会い、現在フジパシフィック音楽出版代表取締役会長職やJASRAC理事を務める朝妻一郎。1960年以前の日本における欧米ポップスの実態を知る数少ない人物であり、当時から現在に至るまで日本と欧米ポップスの両方の音楽制作現場にいた唯一の人物である彼が、「音楽出版社」という業種の知られざるビジネス的な部分をこの書籍で紐解く。
本書は、これまで発表された原稿の再録やインタビュー、対談を挿入してクロニクル形式にまとめられており、1960年代から2000年代までの日本と海外の音楽シーン、ミュージック・ビジネス、ヒストリーを背景に、朝妻の活動歴が浮き彫りになっている。ちなみに彼は大滝詠一とナイアガラ・レーベル発足時からのビジネス・パートナーで、あの「ロング・バケイション」の大ヒットの仕掛け人でもあるため、この本は「アナザーサイド・オブ・オール・アバウト・ナイアガラ」とも言うべき要素も内包している。
パシフィック音楽出版時代より、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」、モコ・ビーバー・オリーブの「海の底でうたう唄」、加藤和彦 / 北山修の「あの素晴しい愛をもう一度」をはじめ、
目次
第1章 1943~1965
少年時代
ポール・アンカ・ファンクラブのころ
ニッポン放送ラジオデイズ
<対談:木崎義二> 語り下ろし
<ライナー・ノーツ選>
ポール・アンカ
<エッセイ>
「帰ってきたアメリカンポップス」「ビーチ・ボーイズ・スペシャル」
<連載>「ティン・パン・アレイの歴史」
第2章1966~70
生まれたばかりのパシフィック音楽出版
音楽業界の変化の中で
ザ・フォーク・クルセダーズとジャックス
<対談:亀渕昭信> (フジパシフィック音楽出版創立30周年記念対談)
<ライナーノーツ選>
・ソニーとシェール
・1910フルーツガム・カンパニー
・不思議の壁
・R.P.M
・ザ・バーズ
・ディオンヌ・ワーウィック
・ダンヒル・サウンドのすべて
<インタビュー>
「ブリル・ビルディング・サウンド」(聞き手:萩原健太)
<解説>
クライヴ・デイヴィス「アメリカ音楽業界の内幕」解説(2000年度版)
第3章1971~1980
70年代のナイアガラ
パシフィック音楽出版と70年代のアーティストたち
A&Mレコードとの契約秘話
<対談:大滝詠一>(60年代ポップス対談)
<ライナーノーツ選>
・キャロル・キング
・ジャックス
・ポール・ウィリアムス
・カーペンターズ
・フリートウッズ
・バリー・ホワイト
・キャプテン&テニール
<エッセイ>
「大滝詠一徹底研究」
無人島レコード「ロング・バケイション」
<アンケート>
ニューミュージックマガジン「ベストアルバム1970~1979」
第4章 1981~1987
A LONG VACATION
フジパシフィック音楽出版設立と時代の変化
<連載>
「アナザーサイド・オブ・ミュージック・ビジネス」
第5章 1988~
ウィンドスウェプト
オール・ユー・ニード・イズ・ヒット
<講演>
進化する音楽著作権ビジネス~音楽著作権を活用した資金調達の事例と問題点
音楽著作権と権利ビジネス~「千の風」はどう吹く~
<対談:秋元康> 語り下ろし
あとがき
主要ライナーノーツ一覧
リンク
- 白夜書房 - ヒットこそすべて ~オール・アバウト・ミュージック・ビジネス~ [朝妻 一郎・著] 2008
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