BUDDiiS、海を超えた旅を終えいざ横浜アリーナへ!“YUMA大量発生”の横浜公演をレポート

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BUDDiiSのライブツアー「BUDDiiS Tour 2025 - JOURNiiYⅡ -」が、6月1日の台湾・Zepp Taipei(台湾)公演をもって終幕した。

BUDDiiS(撮影:ウチダアキヤ)

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BUDDiiSのにぎやかなテレビショー

FUMINORI(撮影:ウチダアキヤ)

FUMINORI(撮影:ウチダアキヤ)[拡大]

4月4、5日の北海道・Zepp Sapporo公演を皮切りに全国7カ所のライブハウスを回り、BUDDiiSにとって初となる台湾でのワンマン公演をもって幕を閉じた今回のツアー。この記事では、4月19日に行われた神奈川・KT Zepp Yokohama公演の模様をレポートする。

KEVIN(撮影:ウチダアキヤ)

KEVIN(撮影:ウチダアキヤ)[拡大]

2022年に行った、BUDDiiSにとって初の全国ツアー「JOURNiiY」の“第2弾”として実施された今回のツアーは、新曲「Gotcha」でスタートした。BUDDiiSのボーカルにしてクリエイターの顔も持つKEVINが作曲を手がけたこの楽曲は“BUDDiiS流Gacha Pop”といった趣で、おもちゃ箱をひっくり返したようににぎやかなサウンドがバディ(BUDDiiSファンの呼称)の心を躍らせる。間奏のダンスパートではSHOWが得意のジャズを踊り、FUMINORIとHARUKIは2人でタットダンスを見せるなど、パフォーマンス面でもジャンルレスな魅せ方でBUDDiiSのスキル、そしてメンバーそれぞれの個性を観る者にしっかりと示していく。

MORRIE(撮影:ウチダアキヤ)

MORRIE(撮影:ウチダアキヤ)[拡大]

ここからライブは、テレビを模したビジョンのワイプに登場するMCの進行のもと、まるで音楽番組を観ているかのような演出で進んでいった。「次はクールでホッとなダンスナンバーだ。この勢いでどんどんいこうぜ!」とMCが告げた「HONEY」の情熱的なアッパーサウンドで10人は一気に空気を塗り替え、SEIYAは「待ちきれねえよ!」、SHOOTは「教えてやるよ」という歌詞のアレンジでバディの悲鳴を誘う。続く「Ütopia」では晴れやかに高揚を誘うサウンドに声を弾ませるメンバーの姿に、バディの笑顔の輪が広がっていった。そしてKEVIN、MORRIE、SHOOTの思いのこもった歌声が響く「her+art」では「繊細な表情にも注目してくれよな」というMCの言葉通り、声と身振りで感情豊かに歌詞のメッセージを伝える10人の姿がドラマチックな照明演出によって鮮やかに浮かび上がった。

誰の横浜?仁義なき地元愛バトル

SEIYA(撮影:ウチダアキヤ)

SEIYA(撮影:ウチダアキヤ)[拡大]

KEVIN、YUMA、HARUKIと、横浜出身のメンバーを3名擁するBUDDiiS。4曲を終えてのMCでは、この3人の地元愛が熱い火花となってバディやメンバーを楽しませた。まずHARUKIが「僕の~?」「横浜!」というコール&レスポンスを繰り出し「よこは満点です!」と満足げに告げると、YUMAは「今日は俺の家に遊びに来てくれてありがとう。誰がなんと言おうと俺の街なんで」と断言。KEVINは「今日は俺の庭に遊びに来てくれてありがとう」とさっそくYUMAの言葉をコピーしてバディを沸かせたのち「ごめんな、海しかなくて!」と付け加えてさらなる笑いを誘ってみせた。

YUMA(撮影:ウチダアキヤ)

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曲中のコールのレクチャーを経て、新曲「Sonic」でパフォーマンスを再開させた10人は、バディの声をガソリンに疾走感あふれるラップリレーとダイナミックに切れ味鋭いフォーメーションダンスで勢いを加速。KEVINとMORRIEが息ぴったりに声を重ねたロングトーンが決まったところで、オープニング映像に登場した“空飛ぶ海賊船”が冒険を続ける映像演出から「OZ」へと進んでいく。ポップに弾む音色に乗せファンタジックな世界観を描くこの曲では、HARUKIが「横浜大好き!」というセリフアレンジでバディを楽しませるひと幕もあった。続く「JEALOUS」の導入にはダンスセクションが設けられ、ソロを取りダイナミックに舞ったFUMINORIとFUMIYAを筆頭に、10人はBUDDiiSの絆を感じさせるチームワークで躍動。さらにはリズミカルなジャンプでバディを誘い、色鮮やかなペンライトが揺れるフロアとの一体感を作り上げた。

SHOW(撮影:ウチダアキヤ)

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マジカルな煌めきを湛えるKEVIN作曲のナンバーが次々と披露されたセクションが「ENCHANT」で締めくくられると、ステージ上のビジョンには突如としてCM風映像が流れ出す。この映像はツアーが行われる各地を舞台に撮り下ろされたもので、横浜公演で上映された清涼飲料水のCM風映像にはTAKUYAとSHOOTが登場した。2人が学生服姿で爽やかに街を駆ける、そのロケ地にはBUDDiiSが3年前にワンマンライブを行った思い出の地・横浜武道館が含まれているというファンにはうれしい小ネタも。パフォーマンスのインターバルタイムにも贅沢な演出を用意してバディを非日常空間に没入させる、BUDDiiSのライブへのこだわりが垣間見えた瞬間だった。

変幻自在に魅せたメドレー

TAKUYA(撮影:ウチダアキヤ)

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「横浜揺れてこうぜ!」。そうメンバーが呼びかけ、SEIYAがキュートな“指ハート”で投げキッスを送った「Magic」でメドレーが始まると、ここからメンバーはユニットに分かれて次々と人気曲を披露していく。MORRIEがパワフルに歌い出しを担った「P.A.R.T.Y」ののち、「Glow Gold」ではFUMINORI、KEVIN、YUMA、SHOOTの4人がリラクシンな空気をまとった歌とダンスで横浜にひと足早く夏の風を運ぶ。SEIYA、SHOW、TAKUYAがまっすぐなボーカルでバディと熱いムードを形成した「WE HIGH」を経て、「Mr. FREAK OUT」ではBUDDiiSの年少コンビ・FUMIYAとSHOOTが曲頭にハイレベルなペアダンスを見せてオーディエンスを圧倒し「お前らも暴れちゃえよ!」とヤンチャにバディを挑発してみせた。MORRIE&SHOOT兄弟がボーカルアレンジの応酬を見せた「Koi to me」で熱狂が加速したのち、メドレーの最後に10人から送られたのは「Lack」。やるせない愛を全身で身振りや表情に宿す彼らの渾身のパフォーマンスによって、怒涛のパフォーマンスリレーは締めくくられた。

HARUKI(撮影:ウチダアキヤ)

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MCが「今週の注目曲」と言って導いた「Iris」でライブは後半へと差し掛かっていく。10人は美しい造形を成すダイナミックなフォーメーションと切なさをはらんだ表情で、楽曲のストーリーを鮮やかに浮かび上がらせる。この楽曲を終えてのMCタイムでは、ライブハウスの熱気を受け取ったSHOWが、「横浜こんなに盛り上がるんだったら、横浜アリーナもヤバいんじゃない?」と、9月に控えている横浜アリーナでのワンマンに期待をふくらませていた。

YUMA、大量発生

FUMIYA(撮影:ウチダアキヤ)

FUMIYA(撮影:ウチダアキヤ)[拡大]

そして、SHOOT作詞による新曲「LÖVE ME」が届けられるとライブも佳境。メンバーが“Lポーズ”やハートを形作る手振りでバディに愛を示したのち、「ALIEN BOY」ではFUMINORIが「みんなでいこうぜ!」と呼びかけ、会場中のシンガロングを誘う。SHOOTやMORRIEが「この声響け!」と力の限りに声を上げる「LOUD」でも10人はバディをパフォーマンスに巻き込んでいき、バディとメンバーが拳を掲げてひとつになる壮観がZepp Yokohamaに広がった。“十人十色”の輝きの美しさを讃える「Brightness」でメンバーが見せる曇りのない歌声と表情がエモーショナルに聴衆の胸を打った最終盤。「ラストはこの曲で楽しんでいきましょう!」というFUMINORIの声かけからドロップされたのは“バディ必殺”のキュートなキラーチューン「The One」だ。テンションの高いフロアのムードに触発されたメンバーの高揚感も最高潮で、2番が始まると誰も彼もがYUMAの声マネでマイクリレーをするというカオス的状況に。そんな中、電話での通話を模してバディに愛を伝える日替わりパートを担うことになったYUMAは「もちもち、YUMAだよ。君と会ってからずっと幸せ。君も幸せ? ずっと一緒にいてね?」と、突如赤ちゃん言葉を繰り出す振り切りっぷりを見せ、バディの悲鳴とKEVINを筆頭としたメンバーの爆笑をかっさらっていた。

SHOOT(撮影:ウチダアキヤ)

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「以上、BUDDiiSでした! YUMA居すぎ問題!」というリーダー・FUMINORIのツッコミでライブ本編が締めくくられても止まないバディの声に応え、アンコールのステージに登場した10人。さっそく「The One」のセリフについてメンバーからツッコまれたYUMAは「覚えてないっす、記憶ないから。よかったっすか?」ととぼけた様子で照れ隠しをしていた。ステージを終えるのを名残り惜しむように、最後まで10人でにぎやかなやりとりを繰り広げていたBUDDiiSがラストナンバーとして届けたのは「BUD」。ミラーボールの瞬く光の下、メンバーもバディも1つになってタオルやペンライトを振り回す中、SEIYAは自身の上着を無心で振り回してさらなる熱狂を誘う。晴れやかなムードの中で曲を終えると、FUMIYAは「次は横アリで。帰って来ますので!」とバディに約束。そしてFUMINORIは「旅はまだまだ続きます。みんなと最後の最後まで駆け巡れたらいいなと思います!」と思いを語っていた。

セットリスト

BUDDiiS「BUDDiiS Tour 2025 - JOURNiiYⅡ -」2025年4月19日 KT Zepp Yokohama

01. Gotcha
02. HONEY
03. Ütopia
04. her+art
05. Sonic
06. OZ
07. JEALOUS
08. ENCHANT
09. メドレー
・Magic
・P.A.R.T.Y / MORRIE、SHOW、TAKUYA、HARUKI、FUMIYA
・Glow Gold / FUMINORI、KEVIN、YUMA、SHOOT
・WE HIGH / SEIYA、SHOW、TAKUYA
・Mr. FREAK OUT / FUMIYA、SHOOT
・Koi to me / KEVIN、MORRIE、HARUKI、FUMIYA、SHOOT
・Lack
10. Iris
11. LÖVE ME
12. ALIEN BOY
13. LOUD
14. Brightness
15. The One
<アンコール>
16. BUD

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