結成5周年迎えたOWV、幕張で見せた軌跡と未来への大きな可能性

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OWVが昨日4月6日に千葉・幕張メッセ国際展示場2~3ホールで結成5周年記念ライブ「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」を開催した。

「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子。

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思いが宿った2曲の新曲で開幕

2019年に行われたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で出会い、同じ志を持って結集した本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉の4人。彼らは「Our only Way to get Victory」という思いを込めたOWVというグループ名を掲げ、唯一無二のグループを目指して自分たちの道を歩み始めた。あれから5年、OWVは4月11日に結成5周年を迎え、4月9日には3rdアルバム「Supernova」をリリースする。その日を目前に、OWVはこれまでの集大成となるパフォーマンスと、未来への大きな可能性をQWV(OWVファンの呼称)に見せた。

「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子。

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ステージの上段に姿を現したOWVは、アルバム「Supernova」の1曲目「Swish」でライブを開始。貫禄のある空気を漂わせながら、次のステージへと向かっていく思いをリリックに乗せて放った。鮮烈な輝きを放つ4人は、アルバムのリードトラック「Supernova」を通して、QWVの手を取ってまだ見ぬ景色へと進んでいく意思を示す。メンバー全員でコライトに参加した2曲の新曲でOWVの剥き出しのメッセージを届け、アニバーサリーライブの幕を開けた。

「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子。

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昨年“OWV第二章”の幕開けを飾った楽曲「BREMEN」、グループにとって“始まりの歌”であるデビュー曲「UBA UBA」といったグループの歴史には欠かせないナンバーを歌い踊ったOWV。大好きな先輩である工藤大輝(Da-iCE)のプロデュース曲「Frontier」、ライブには欠かせない楽曲「PARTY」など、5年間で生まれたさまざまな楽曲を織り交ぜたアニバーサリー感のあるセットリストを展開していく。QWVと心を交わし合ってきた温かなナンバー「TALK TALK TALK」を届けたあと、4人は新たにライブを想定して作り上げたギターロック調の楽曲「EASY」を投下。新曲にも関わらず、会場には大きな掛け声とシンガロングが響き渡った。

佐野文哉

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OWVが一度ステージを去ると、これまでOWVがライブで描いてきたキューブを巡る物語の映像がスクリーンに映し出される。2022年のツアー「OWV LIVE TOUR 2022- STRANGE」では浦野が黄色のキューブを手に取り、2023年のツアー「OWV LIVE TOUR 2023 -CASINO-」では本田が赤色のキューブを入手。2024年の「OWV LIVE TOUR 2023 -MUSEUM-」では中川が紫色のキューブを手にした。残すところは青いキューブ。佐野は目の前にある白い扉を開け、その向こうへと足を踏み入れた。

会場が沸いたユニット曲のサプライズ

「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子。

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映像が終わると、黒の衣装を身にまとったOWVがセンターステージに立ち、切ない失恋を描いたミディアムバラード曲「Let Go」をエモーショナルにパフォーマンス。ドラマチックなラブソング「Last scene」ではスピード感のあるダンスと色気のある歌声でオーディエンスを魅了した。“春夏秋冬”を描いたQWVへのメッセージソング「Fifth Season」を優しく歌い上げたあと、OWVはスタンドマイクの前に立ち、ニューアルバムに収録されるバラードソング「STAY GOLD」を初披露。希望に満ちた美しいメロディに乗せて「君が好きな君でいて」という前向きなメッセージをオーディエンスに送った。

「Treasure」を披露する本田康祐と浦野秀太。

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「SQUARE」を披露する中川勝就と佐野文哉。

「SQUARE」を披露する中川勝就と佐野文哉。[拡大]

ここからOWVは本田と浦野、中川と佐野に分かれて初のユニット曲をパフォーマンス。ニューアルバムにユニット曲が収録されることはこの日まで明かされておらず、QWVへの大きなサプライズとなった。本田と浦野が歌唱したのは、色褪せない恋心を描いたバラード曲「Treasure」。ハスキーで切ない本田の歌声と繊細で透明感のある浦野の歌声にオーディエンスはじっくりと聴き入っていた。中川と佐野はヒップホップチューン「SQUARE」を披露。中毒性のあるドープなトラックに乗せて、「BOOM BOOM 凸凹なFriends」という身長差のある2人ならではのユニークなリリックをパワフルに放った。

中川勝就

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幕間映像では湖の中から神々しい青い龍が登場。湖の前に立つ佐野の瞳が龍と共鳴するように光ると、青いキューブが彼の手に渡った。その後、OWVはEDMナンバー「Time Jackerz」「Fanfare」「Tararam」をシームレスに届け、会場をヒートアップさせていく。トークタイムでは4月11日に30歳の誕生日を迎える本田が、20代最後の渾身の一発ギャグを披露する場面もあった。ライブ終盤を迎え、OWVは「TRVCKSTVR」「SLEEPLESS TOWN」といったダンスチューンを連投。炎が吹き上がるステージでダンサーを引き連れて迫力のあるパフォーマンスを繰り広げたあと、「What you waitin' for」を楽しげに歌い踊った。ラストを飾ったのはスケール感のあるロックナンバー「Gamer」。4人は未来へと力強く進んでいく思いを高らかに歌い上げてステージをあとにした。

未来へと続いていくOWVのストーリー

浦野秀太

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アンコールではメンバーが客席に登場して通路を歩き、オーディエンスの近くでサマーソング「Get Away」「Summer Days」を笑顔で届ける。「Here & Now」では4人がセンターステージから客席に向けてサインボールを楽しげに投げ込んだ。中川は「皆さん楽しかったですか? こっちからの景色は本当に圧巻です。5周年に幕張のステージに立てて、本当に皆さんに感謝しています。まだまだOWVというストーリーは続いていくと思うので、ぜひこれからの道も楽しみにして僕たちを応援してくれたらなと思います!」と声を弾ませる。浦野は「皆さん、今日はありがとうございました! ついに5周年を迎えて。5歳だから、言うても若くはないけど、もっともっと大きくなりますから! これからもよろしくお願いいたします。あと、ぜひガゼルのYouTube(OWVのYouTube公式チャンネル内の企画「スナックガゼル」)もいっぱい観てあげてくださいね」とアピールし、「咲いてるねー! きれいだね!」と花畑のように一面に広がる黄色のペンライトの光をうれしそうに見渡した。

本田康祐

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佐野は「皆さん、本日はお越しいただきありがとうございました。あんまり過去とか振り返りたくないんですけど、幕張に来たのはオーディションの最終回を観に来たとき以来で。まさか5年経って自分たちがこうやってたくさんの方に見守られて、自分たちの曲をお届けできる日がくるとは思っていなかった。それもこれもすべて皆さんのおかげで作れた場所だと思いますので、本当にありがとうございます。これからもガンガン引っ張っていきたいと思うので、振り落とされないようについてきてください!」と呼びかけて歓声を浴びる。本田は「OWV、5年経ってここまで大きくなりました! 皆さんありがとうございます! まだまだ大きいステージに立つ夢を、僕たちもスタッフさんもみんなあきらめていない。突き進んでいくので、皆さんが次も、またその次も来たいと思ってもらえるライブを届けますので、ぜひこれからも応援してもらえるとうれしいです」と話し、「僕はマジで武道館に立つまでもう泣きません! 30歳の本田は違います。みんなの前で涙はもう流さないと誓います。約束しよう。だからみんな、武道館をやることになったら絶対来てくれよ!」と目標の1つである日本武道館公演を叶えるまでは涙を見せないことを誓った。

「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子。

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「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子。

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「皆さん、曲聴きたいよね!」「それなー!」「もっともっと楽しみたいよね!」「それなー!」といったコール&レスポンスを経て、OWVはアルバムの新曲「SORENA」を披露。今年2月から3月にかけて行われたライブツアー「OWV LIVE TOUR 2025 -VERSUS-」から早くもライブのキラーチューンとなっているこの曲で、人差し指を下に向けるキャッチーな振付をオーディエンスと楽しんだ。最後にOWVは疾走感のあるロックナンバー「LOVE BANDITZ」を熱唱し、爆発的なエネルギーで会場を満たす。4人は晴れやかな笑顔を浮かべ、QWVの愛に包まれながらライブを締めくくった。メンバーがステージを去ったあと、スクリーンにはそれぞれキューブを手にした4人の姿が映し出される。メンバーが4色のキューブを合わせたところで「Proceed to NEXT...」の文字が表示され、会場がどよめく中で映像は終了した。

セットリスト

「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」2025年4月6日 幕張メッセ国際展示場2~3ホール

01. Swish
02. Supernova
03. BREMEN
04. UBA UBA
05. Frontier
06. PARTY
07. TALK TALK TALK
08. EASY
09. Let Go
10. Last scene
11. Fifth Season
12. STAY GOLD
13. Treasure
14. SQUARE
15. Time Jackerz
16. Fanfare
17. Tararam
18. TRVCKSTVR
19. SLEEPLESS TOWN
20. What you waitin' for
21. Gamer
<アンコール>
22. Get Away
23. Summer Days
24. Here & Now
25. SORENA
26. LOVE BANDITZ

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撮影:ほりたよしか、山田高広

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なつめ(漱石) @hoshizoratsuki

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