THE TIMERSデビュー35周年、幻の楽曲も収録した“祝賀記念品”リリース

1989年にデビューした4人組バンド、THE TIMERSの幻の音源を収録した作品「THE TIMERS 35周年祝賀記念品」が11月6日に発売される。

THE TIMERSは「忌野清志郎に似ている」と言われた人物・ZERRYが率いた、アコースティック楽器を用いる4人組バンド。土木作業員風の衣装にヘルメットやフェイスマスクという出で立ち、社会問題などを題材にした楽曲、テレビやライブでの規格外の言動でセンセーションを巻き起こした。その一方でモンキーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー」のカバーは大ヒットを記録するなど、日本のロックシーンをさまざまな形で塗り替え、多くのアーティストに影響を与えてきた。

彼らのデビュー35周年を記念した今回の作品には1stアルバム「THE TIMERS」の2024年版リマスター音源と、2006年と2016年のリマスター版発売時に追加された音源12曲、さらに今回新たに発表される幻の楽曲やライブ音源など9曲の計38曲が収録される。このうち未発表曲「君はLOVE ME TENDERを聴いたか？」は、RCサクセションの1988年のアルバム「COVERS」に収録された「ラヴ・ミー・テンダー」に呼応する形で制作され、彼らの同年のライブ盤「コブラの悩み」にスペシャルショートバージョンが収録されたのみの楽曲。THE TIMERSとしてレコーディングされた音源が新たに発掘され、今回の収録へと至った。

リマスターとバイナルカッティングはエイミー・ワインハウス、エド・シーランなども手がけたイギリス・ロンドンのメトロポリススタジオのスチュワート・ハークスが担当。同スタジオでは1989年に「THE TIMERS」のレコーディングも行われていた。本作はLP3枚組とCD3枚組の2形態でリリースされ、それぞれに20ページにわたるプレスキット復刻版が封入される。