オープニングアクトはHana Hope
音楽専門誌「ミュージック・マガジン」2024年1月号に掲載された特集「ベスト・アルバム2023」にて、ロック(日本)部門1位に輝いた君島大空とJ-POP / 歌謡曲部門1位を獲得したQUBITが競演した本イベント。さらにオープニングアクトとしてJ-POP / 歌謡曲部門2位の
バンドの新たな一面を提示したQUBIT
先攻を務めたのは
ライブ開始以降、息をつく暇もないほど超絶技巧のアンサンブルを聴かせるQUBIT。そんな中で異彩を放ったのが「Distance Dance」だ。この曲はアイドルポップのように始まりながら突然重低音が響き渡るベースミュージックへと変貌。Daokoはロリータボイスと低音ボイスを使い分けてシアトリカルでゴシックな世界観を生み出す。そこから昨年12月開催の初ライブで披露した「Netizen Baleriac」へとなだれ込むと、バンドはダンサブルかつサイケデリックな楽曲で観客を陶酔させた。
ライブ後半は“QUBIT版シティポップ”とも言える「Neon Diver」やアニメのミュージックビデオがスクリーンに映し出された「Mr.Sonic」、Daokoのラップが炸裂する「Beautiful Days」と続く。最後は2月21日にリリースされる新曲「コンタクト」でバンドの新たな一面を提示してみせた。
メンバー同士で火花を散らした君島大空
この日の君島大空は、西田修大(G / Ortance)、新井和輝(B /
君島のメロウな魅力を存分に味わえる「19℃」、ボイスチェンジャーを使用してモダンなポップセンスを垣間見せる「˖嵐+ ̊ˑ༄」などを経て、「遠視のコントラルト」でライブは後半戦へ。この曲では絡み合う2本のギターサウンドと石若のドラムソロが観客の視線を釘付けにした。続く「No heavenly」ではグランジロックを彷彿させる歪んだギターサウンドがオーディエンスを圧倒し、ラストは「c r a z y」が届けられた。
鳴り止まぬ拍手に応じてステージに戻った君島は「QUBITがアンコールをしていいって言ってくれたんで」と語り、観客の笑いを誘う。しかし「沈む体は空へ溢れて」の演奏がスタートすると場内の雰囲気は一変。ギターノイズが渦巻く轟音のシューゲイザーサウンドでフロアを飲み込み、深い余韻を残してステージをあとにした。
tonia @tonia_ysmgo
> オープニングアクトとしてHana Hopeも出演し、Yellow Magic Orchestra「Cue」のカバーや新曲「leave me blind」など5曲を披露
【ライブレポート】君島大空×QUBITの頂上決戦、超絶技巧派ミュージシャンたちの競演で魅せた夜https://t.co/aYdDuNuiXI