鬼束ちひろ初期アルバム3作品、一挙アナログ化

鬼束ちひろが東芝EMI在籍時にリリースした「インソムニア」「This Armor」「Sugar High」のオリジナルアルバム3タイトルのアナログ盤が12月6日にリリースされる。

この3タイトルがアナログ化されるのはこれが初。当初は11月3日に開催されるアナログレコードのイベント「レコードの日」に合わせて「インソムニア」のみ発売される予定だったが、鬼束の素性が凝縮されている初期アルバム3枚を一挙にリリースした方が効果的との判断から予定を変更して今回のリリースが実現することとなった。

「インソムニア」は2001年3月に発売された1stアルバム。新人としては異例のロングセールスを記録した「月光」や「Cage」「眩暈」が収録されており、発売から1カ月でミリオンヒットを記録した。

2002年3月に発売された2ndアルバム「This Armor」は前作「インソムニア」の延長線上にあるエモーショナルな作品。大胆なオーケストレーションを取り入れた「infection」、好きな人と触れ合っていたいと願うヒットシングル「流星群」、1人きりでも前を向き歩こうとする勇気を歌った「ROLLIN'」、ピアノの美しい音色で切ないメロディを奏でる「茨の海」などが収録されている。

2002年12月に発売された3rdアルバム「Sugar High」は、歌とピアノをベースとする鬼束の原点に回帰した作品。新曲のみで構成されており、リリース前に東京・日本武道館で行われたライブで全曲披露された。

アナログ盤のトータルの監修は当時のプロデューサーである土屋望、リマスタリングは藤井風やiriなどを手がけるマスタリングエンジニアの山崎翼（Flugel Mastering）が担当。カッティングエンジニアは日本コロムビアの武沢茂が務めた。