子の父親は映像作家・文化人類学者の
また太田が監督を務め、コムアイの妊娠から出産までを追うアートドキュメンタリー「La Vie Cinématique 映画的人生」が制作されることも決定した。本作では「コムアイの胎児の視点から、この世界はどう映るのだろうか?」をキーコンセプトに、コムアイが妊娠期間中に行うアート制作や民俗芸能などを探究する旅に密着し、出産までの過程を記録。人間の営みを映し出すドキュメンタリーをベースにしながらも、創作的要素をかけ合わせることで、胎児が曖昧な状態で存在する“こちら側”と“あちら側”の間の世界を表現する。映画は2024年に完成予定。海外の映画祭での上映や国内外での劇場公開を目指し、明日3月10日から5月9日までクラウドファンディングが実施される。
なおコムアイはこの妊娠から影響を受けて制作した作品「切れても切れても、結ぶことを」を、4月9日まで開催中の「やんばるアートフェスティバル2022-2023」にて発表している。これはコムアイが沖縄県北部の大宜味村・喜如嘉の重要無形文化財である芭蕉布の制作工程から着想を得た作品で、会場で流れる楽曲はコムアイが過去のライブで歌唱した即興音楽、胎児の心音、東南アジアの笙であるケーンを演奏した音源で構成されている。
コムアイ コメント
妊娠してから、身体全体が工事現場になったような感じです。
いつか、と思っていたけど、夏に30歳になってみたからといって自分が準備万端な大人になるわけでもなく、
恋人と話すうちに、むしろいつまでも完璧でない、子供のような自分たちでありながら、
子という存在と影響しあい変化していくことが面白いのかもしれないと、心境に変化がありました。
今までもわりと自由にしてきたように、
自分たちと子に合った半定住を、その都度、探求しながら生きていきたいと思っています。
それはぼんやりとした理想として心の中にあったけれど一人で踏み出せるほどではなく、
どちらが誘うでもなく冒険に出かけられるような恋人に巡り逢えたことに、
心から感謝しています。
現在や未来の選択は、私が今まで出逢ってきた人たちから学ばせてもらったおかげであり、
特に人と信頼を築くことは過去の恋人や友人に多くのことを教えてもらいました。
彼の選択もまた同じように、私の知らないたくさんの方々から学んだ結果であり、その方々への感謝の思いが尽きません。
人生のゴールでもなんでもなく、ただの通過点にいる修行者のご報告ではありますが、
一つの節目を迎えている実感も確かで、人生は無駄なことがなく豊かなものだと噛み締めております。
自分らしく生きようと勇気をもてるのは、ひとえに今まで自分を受け入れて応援してくださっているみなさまのおかげです。
いつもありがとうございます。
気持ち新たに、今後も精進して参ります!
みなさまが健やかに春を過ごされますように。
※記事初出時、地名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
竹森徳芳(振付・演出)🦑 @hatsudennote
コムちゃんおめでとう👏 https://t.co/NkMMoQStVR