モノンクルが最新シングル「salvation」携え圧巻のステージ、新旧織り交ぜた19曲をパフォーマンス

モノンクルが3月10日に東京・WWW Xでワンマンライブ「モノンクル "salvation" RELEASE PARTY」を開催した。

本公演は、モノンクルが2月23日に最新シングル「salvation」をリリースしたことを記念して企画されたもの。モノンクルはこの日、バンドメンバーに小川翔（G）と田中航（Dr）を迎えた4人編成で新旧織り交ぜたセットリストを展開した。また本公演はuP!!!でライブ配信も実施され、全国のファンがモノンクルのパフォーマンスを楽しんだ。

ライブはモーニング娘。「抱いてHOLD ON ME!」のカバーで幕開け。吉田沙良（Vo）はファンクアレンジが施されたバンドサウンドに、クールなボーカルを乗せてメランコリックな楽曲の世界観にオーディエンスを引き込んでいく。モノンクルは吉田の「皆さん、最後まで楽しむ準備はできてますか？ 2曲目は新曲を聴いてくれ！」という呼びかけを合図に、ライブ初披露となる新曲「Guinga」、軽やかなファンキーチューン「Every One Minute」を繰り出して観客の体を揺らした。MCでは吉田がフロアを眺めながら「みんな元気ですか？ しゃべれないけど、みんなの熱が伝わってきてうれしい！ あけおめ！」とうれしそうにひと言。角田隆太（B）が「遅めのあけおめだけど、今日が今年初ライブだもんね」と話すと、モノンクルのライブを心待ちにしていたファンから温かく大きな拍手が贈られた。

序盤のブロックを終えたモノンクルの2人はコミカルなやり取りを挟みつつ、前半に披露した10曲について1曲ずつ紹介した。角田はここまでのライブを振り返り、「新曲が多かったんですけど、やっぱりこの2年間はあまりライブもできなくて、ずっと制作をしていたんですね。その間に世界の状況も変わったし、渋谷の街もどんどん変わっていて。で、変わっていくということに躊躇することってあるじゃないですが。でも、僕は変わっちゃいけない理由なんてないと思う。そんなことを思いながら5年前に作った曲をやりたいと思います」と話し、当時渋谷の再開発をテーマに制作したというエレクトロナンバー「RELOADING CITY」を演奏。そのままエフェクトの効いたボーカルが印象的なポルノグラフィティ「アポロ」のカバー、ダンサブルな「GAME」といった近未来感漂う楽曲を次々とプレイした。そしてモノンクルは、テレビアニメ「ヴァニタスの手記」のエンディングテーマ「salvation」や、変化を肯定するポジティブなメッセージを込めた新曲「渦」などを届けてライブ本編を終えた。

アンコールを求める鳴り止まない拍手の中、モノンクルはまず2人きりでステージに表れた。2人は向かい合うように椅子に腰かけると、2018年発表のアルバム「RELOADING CITY」から「魔法がとけたなら」を演奏。吉田の表現力豊かなボーカルと、角田が弾くベースの温かな音色が相まって場内は穏やかな雰囲気に包まれた。バンドメンバーが合流すると、2013年発表の初期曲「優しさを重ねること」の演奏がスタート。モノンクルは曲中のところどころでハンドクラップを求めるなど、オーディエンスを巻き込んだ一体感のあるステージを繰り広げ、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。

配信ライブのチケットは明日3月17日22:00までuP!!!で販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴できる。