Chilli Beans.初自主企画、東京公演で「一番仲良し」リュクソと念願対バン

Chilli Beans.の初の自主企画イベント「Dancing Room 001」が3月5日に東京・WWW X、3月12日に大阪・Music Club JANUSで開催された。

このイベントでは東京公演にリュックと添い寝ごはん、大阪公演にDENIMSと、Chilli Beans.とも親交の深いバンドを迎えてのツーマンライブを開催。和気あいあいとした雰囲気とパワフルなライブパフォーマンスで集まったファンを楽しませた。この記事では東京公演の模様をレポートする。

最初に登場したリュックと添い寝ごはんのライブは「home」でスタート。ゆったりとした心地よいリズムが徐々にフロアを揺らしていく。松本ユウ（Vo, G）の伸びやかな歌声が響いた「あたらしい朝」、堂免英敬（B）のベースラインが印象的な「PLAY」といったナンバーで独自の魅力をオーディエンスに存分にアピールしたあとはMCへ。メンバー全員がChilli Beans.のファンという3人だが、宮澤あかり（Dr）が「ユウくんは特にね？」と話を振ると、松本は最新曲「Tremolo」のミュージックビデオについて「2分20秒くらいの『こっちこっち！』っていう瞬間がめちゃくちゃいい！」と熱弁。宮澤を「怖い……（笑）」と苦笑いさせていた。

その後は2月にリリースした楽曲「わたし」を演奏し、エモーショナルなアンサンブルでフロアを圧倒。続いて松本は「『戦争反対』、これは僕がずっと言っていることです。そんな新曲を持ってきました」と語り、平和と自由を願う気持ちを歌ったミディアムチューンの未発表曲「みんなのうた」を初披露した。

シリアスな雰囲気から一転し、最後のMCではこの日が20歳の誕生日後初ライブとなった堂免が松本に促され「1人でいろんなことをがんばりたいです」と抱負を述べる。ふんわりとした抱負に観客から笑いがこぼれると、堂免は両手を広げ「……こんなんです」と20歳になっても変わらない様子をアピールした。ラストは疾走感たっぷりに「青春日記」をパフォーマンスしたあと、「グッバイトレイン」で観客を大いに踊らせて締めくくった。

オーガナイザーのChilli Beans.は最初に「Digital Persona」を披露。Moto（Vo）の表現力豊かなボーカルが観客を一気に引き込み、フロアからは一斉に腕が上がった。Maika（B, Vo）の歌声が楽曲の世界を広げた「It's Me」のあと、3人は改めて集まったオーディエンスに挨拶。Motoはフロアを見渡し「1人ひとり、ちゃんと見えてます！」と感謝の思いを伝え、Maikaは「無事に開催できてうれしいです」と、この日を迎えた喜びを明かした。

「This Way」ではMaikaのチョッパーベースとともに場内が妖しいライティングで照らされ、骨太なサウンドでChilli Beans.の異なる一面を見せつける。Lily（G, Vo）のエッジーなギターが響いた「Car」ではMotoがスタンドマイクに向かい、小悪魔的なパフォーマンスを繰り広げた。その後3人は3月2日にリリースされた最新作「Daydream」の収録曲「Tremolo」のミュージックビデオに関するトークを展開。Lilyはハーフパンツ、半袖、へそ出しといった撮影時のそれぞれの衣装に触れつつ「寒かったんですよ……（笑）」と裏話を明かして笑いを誘った。さらに3人は「一番仲良くしている」という対バン相手のリュックと添い寝ごはんについても語り合い、Maikaは「初めて仲良くなったバンドなので、来てくれてすごくうれしい」と対バンを叶えたうれしさを表現した。

Motoのボーカルがときに可憐に、ときにパワフルに響いた「アンドロン」に続いては「Tremolo」へ。MVの世界観さながらに華やかなサウンドが届けられ、オーディエンスも笑顔で彼女たちのパフォーマンスに酔いしれていた。最後は同じく「Daydream」に収録の新曲「Vacance」、そして「lemonade」を披露。Chilli Beans.ならではの進化系のガレージサウンドで観客を楽しませた。

アンコールではMaikaが「自主企画ならではのコーナーをやりたくて」と紹介し、観客に抽選でチェキをプレゼントするという企画を実施。ファンと楽しげにコミュニケーションを取ったあとは「School」そして「シェキララ」を披露し、初の自主企画を締めくくった。終演後には6月に「Dancing Room」の第2弾を東京と大阪で開催することも発表し、ファンとの再会を誓った。