ENHYPENが先輩BTSから学んだ完全無欠な群舞披露、らしさあふれる強烈パフォーマンスに注目

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ENHYPENが昨日1月10日に1stスタジオアルバムのリパッケージアルバム「DIMENSION : ANSWER」をリリースした。これを記念して、発売当日に韓国にてメディアショーケースを行った。

「Blessed-Cursed」を初披露するENHYPEN。(p)&(c)BELIFT LAB

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ENHYPEN (p)&(c)BELIFT LAB

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「DIMENSION : ANSWER」には、昨年10月に発売され、ミリオンセラーを記録した「DIMENSION:DILEMMA」収録のオリジナル曲8曲にリード曲の「Blessed-Cursed」、昨年11月に開催したファンミーティング「2021 ENHYPEN [EN-CONNECT: COMPANION]」で初披露した「Polaroid Love」、そしてアルバムを締めくくる「Outro:Day 2」を追加した11曲が収録されている。コンセプトは「NO」「YET」の2つが用意されており、7人は「NO」のビジュアルで着用しているオールブラックの衣装でショーケースに登場した。

フォトセッションを終え、ステージに集結した7人はまずアルバムの概要を説明。JUNGWONは「前回のアルバムではデビューした先の世界が思ったよりも複雑だということに気付き、さまざまな欲望の中でジレンマに陥りながらも正解を探す少年たちの姿を表現しました。今回はその先で少年たちがどう生きるべきなのか悩み、結局は世の中が間違っていることに気付いたあとの物語が盛り込まれています。世の中が決めた正解を拒み僕たちが決めた正解を探すという内容です」と語り、JAYは「競争に勝たなければいけないと教えられてきた少年たちが、ソーシャルメディアを通じてめちゃくちゃな世界を見てその“正解”を信じられなくなったという物語です」と付け加えた。

ENHYPEN (p)&(c)BELIFT LAB

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リード曲「Blessed-Cursed」は、ヒップホップと1970年代のハードロックを組み合わせたハイブリッドヒップホップ。ハードロックギターのラフと原初的な感じと洗練されて強烈なヒップなサウンド印象的な1曲だ。SUNGHOONはこの曲について「自分たちに与えられたものすべてを“祝福”(Blessed)だと思っていたんですが、実は呪い(Cursed)だったと気付いた少年たちが、『自分を取り巻く状況や秩序が祝福であれ、呪いであれ、自分の人生は自分でなんとかするからこれ以上干渉しないでほしい』と叫ぶ内容です」と歌詞に描かれた物語を解説した。パフォーマンスの見どころはHEESEUNG曰く「強烈でパワフル、そして完全無欠なキレキレダンス」。イントロの振り付けや随所にちりばめられたヒップホップダンスにも注目してほしいと述べた。ポイントダンスは「祝福の中で」という歌詞に合わせて“お祈り”をする「お祈りダンス」、ライオンのようにパワフルな姿を表現した「ライオンダンス」、拳を顔の前に突き出す「ファイトダンス」の3つ。ショーケースの中でNI-KIはお祈りダンスを実演し、記者の視線を集めた。

「Blessed-Cursed」を初披露するENHYPEN。(p)&(c)BELIFT LAB

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冒頭のトークを終えたENHYPENは、白い衣装に着替えて「Blessed-Cursed」のパフォーマンスを初披露。手を合わせるお祈りダンスやパワフルでダイナミックなライオンダンス、そしてファイティングポーズのようなファイトダンスでエネルギッシュな姿を見せた。ENHYPENの代名詞とも言える息の合った群舞はもちろん、デビュー曲「Given-Taken」の振り付けでも印象的だったハイキックもパフォーマンスの見どころになった。

ENHYPENのパフォーマンスのあと、ショーケースは質疑応答のコーナーへ。これまで自分たちの境遇や思いとリンクした楽曲をタイトル曲として発表してきたが、今回の「Blessed-Cursed」にもそういった部分が少なからず盛り込まれているという。SUNOOは「曲の中の少年たちが自分の人生を自分でなんとかすると心に決めたように、僕たちもENHYPENの価値を証明するためにもっと努力して自分たちの道を探さないといけないと思ったことがあります」と楽曲に共感した部分を明かした。ENHYPENは「DIMENSION:DILEMMA」のリード曲「Tamed-Dashed」ではさわやかなコンセプトで新しい一面を見せたが、「Blessed-Cursed」では力強くパワフルな姿を披露。NI-KIは初めてこの曲を聴いたときの印象を「本当にカッコいい曲だと思いましたし、どんなパフォーマンスになるのか気になりました」と述べた。JAYも「個人的には一番ENHYPENらしさを表現できた曲だと思います。ENHYPENだけができるパフォーマンスになっていると思う」と「Blessed-Cursed」のパフォーマンスに胸を張った。

MCが「キレキレの群舞と言えばBTSが思い浮かびました。BTSに続き、ENHYPENもキレキレダンスの代名詞になるのでは?」と問いかけると、JUNGWONは「個人的にはBTS先輩の方々のようにキレキレの群舞をできるようになりたくて、BTS先輩のダンスをたくさん参考にしました。僕たちENHYPENもキレキレの群舞で認められるグループになりたいです。努力した分、“完全無欠な群舞”という“修飾語”を得られたらうれしいです」とコメント。ダンスはフォーメーションチェンジも多く、これまでの振り付けの中でもっとも体力を使うそうで、メンバーたちは体力管理にも注力したという。

パフォーマンスの前に先行公開されたミュージックビデオでは、1990年代から2000年代に移り変わる世紀末の雰囲気が描かれた。このMVについてJAYは「最近流行っている世紀末の雰囲気で、全体的にレトロです。メンバーがそれぞれ別のセットで撮影したソロシーンがあり、これまでのMVよりもパフォーマンスシーンも多く、たくさんの人の目を惹き付けるMVになったと思います」と話す。NI-KIは「7人それぞれが違うセットで撮影して、みんな雰囲気が違ってユニークで気に入りました」とMVのお気に入りポイントを明かし、HEESEUNGは「赤い衣装がお気に入りで、パワフルな振り付けがその衣装にぴったり」と見どころを述べた。またMVではJUNGWONがギターを手にするシーンがあるが、そのシーンについて彼は「初めてギターを投げたんですけど、そのシーンがMVには出てこなくて残念です。でも初めての経験をできてうれしかったです」と笑った。

初めて音源化されたポップR&B「Polaroid Love」についてJAYは「ポラロイド写真を通じて、以前から知っていた愛という感情を特別に思い、写真に写った僕たちの瞬間だけは永遠だと信じる少年たちの物語です」と解説。アルバムを締めくくる「Outro:Day 2」についてはナレーションを担当したJAKEが「慌ただしく過ごした1日をあとにして、2日目を迎えた少年たちの物語が描かれています」と説明した。

2020年11月のデビュー以降、さまざまな授賞式で新人賞を総なめにし、1stスタジオアルバム「DIMENSION:DILEMMA」がミリオンセラーを達成するなど、躍進を遂げたENHYPEN。このことについてSUNGHOONは「ミリオンセラー達成は考えてもいなかったことなので、夢のようで信じられなかったけど、ニュース記事を見て実感しました」と語り、JAKEは「その報せを聞いてENGENE(ENHYPENファンの呼称)の皆さんのことが真っ先に頭に浮かびました。ENGENEの皆さんがたくさん愛してくださったおかげです。いつも応援してくださってありがとうございます。これからも一生懸命がんばるENHYPENになります」とENGENEへの感謝の思いを述べた。SUNOOも「デビューしてから“うまくいったらいいな”といつも思っているのですが、身に余るほどの愛情をいただき、いい成果も得られているのでその願いが実現してうれしいです」と笑顔を見せた。

記者から今後の目標について問われると、JAYは「今回のアルバムでENHYPENをもっとたくさんの方々の心に深く刻みつけたいです。最高のパフォーマンスをお見せして、K-POPグループの中でもっともパフォーマンスが優れたグループだと言われるようにがんばりたい」と意気込む。NI-KIも「まだ未熟な点も多いですが、個人としてもチームとしても成長した姿を見せたい」と語り、HEESEUNGは「去年も願っていたことですが、多くのENGENEの皆さんの前で公演をして交流をしたいです。僕たちの声とENGENEの歓声でいっぱいになったステージで公演をすることが今年の目標」と有観客公演への意欲を述べた。

年末にはグローバル音楽フェスティバル「2022 Weverse Con [New Era]」に出演したENHYPEN。イベントでの裏話を問われると、JUNGWONは「SEVENTEEN先輩のリハーサルを観覧席で観ましたが、学ぶことが多かったです。参加されたすべてのアーティストが一堂に会しての年越しカウントダウンも心温かい雰囲気で、とても楽しかったです。たくさんのことが記憶に残っています」と大晦日のことを振り返った。

今回のアルバムではパフォーマンスに注力しているとそれぞれ語ったが、ほかのグループにはないENHYPENだけのパフォーマンスの魅力について聞かれたSUNGHOONは、「やはりキレキレの群舞だと思います。完全無欠な群舞とパワフルな僕たちの振り付けがほかのグループと差別化されているところ」とコメント。JAYも「デビュー当時からダークな雰囲気があって、強烈な印象を与えるコンセプトが多かったです。今回の『Blessed-Cursed』はそういった感じがあって、パフォーマンスにはより僕たちらしいイメージを残すことができると考えて臨んでいます。強烈だった2ndミニアルバム『BORDER : CARNIVAL』のコンセプトで、多くの成果を残せたので、それで僕たちがもっとも得意なものだと自信を持っています。今回も強烈な印象を残せると思います」と語った。

ファンミーティングの開催や授賞式、「2022 Weverse Con [New Era]」への出演など、最近はスケジュールが詰まっていたENHYPEN。今回のアルバムの準備は「DIMENSION:DILEMMA」の活動準備と同時期に始まったという。もっとも長く練習したときには休憩を含めて7時間もスタジオに入っていたとJUNGWONは明かした。

今年の目標について記者から問われたJAKEは「今までもそうだったように一生懸命にやって健康でいたいです」と話し、SUNGHOONは「まだ海外にいらっしゃるファンの皆さんにお会いする機会がなかったので、会える機会があればいいなと思っています。2022年にはワールドツアーを通して、僕たちの音楽とパフォーマンスで世界中のENGENEの皆さんとお会いしてつながれる瞬間が来ることを願っています」とワールドツアーへの期待を語った。

昨年リリースしたすべての作品が日本のオリコンランキングの週間ランキングで1位を獲得し、2021年の年間ランキングの「アーティスト別セールス部門」の「新人ランキング」で2位を獲得したことについてはHEESEUNGが「たくさんの愛情を送ってくれたENGENEの皆さんに改めて深く感謝を申し上げたいです。実は日本のオリコンランキング1位のような成果はいまだに僕たちは信じられないです。でもこのような素敵な便りを聞くたびにENHYPENが多くの方々に認められていると実感ができてうれしいです。もっとがんばれる元気の原動力にもなってくれます」とコメント。唯一の日本人メンバーであるNI-KIは「僕が生まれた国で、ENHYPENが大きなチャートで1位を獲得したというお知らせを聞くたびに本当にうれしいし、誇らしいです。去年は現地のファンの皆さんと直接会える機会がなくてとても残念だったので、今年は必ず直接多くの方の前でパフォーマンスをお見せしたいと思います。これからもがんばりますので、よろしくお願いします」と述べた。

最後にJUNGWONは「いつにも増して一生懸命がんばって準備したアルバムなのでご声援をよろしくお願いします。注力したパフォーマンスに注目してほしいです」と語ってメディアショーケースを締めくくった。

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ENHYPEN「DIMENSION : ANSWER」収録曲

01. Intro: Whiteout
02. Tamed-Dashed
03. Upper Side Dreamin'
04. Just A Little Bit
05. Go Big or Go Home
06. Blockbuster feat. YEONJUN of TOMORROW X TOGETHER
07. Attention, please!
08. Interlude: Question
09. Blessed-Cursed
10. Polaroid Love
11. Outro:Day 2

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音楽ナタリー @natalie_mu

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