ワタナベマユからMayuへ、満面の笑みで飾った“改名ごあいさツアー”ファイナル

Mayuがライブツアー「Mayuです！バンドでゆく、改名ごあいさツアー!!」の最終公演を5月29日に東京・LOOP ANNEXにて開催した。

3月にワタナベマユからMayuへと改名した彼女。今回のツアーは改名の“ごあいさつ”として行われたもので、4～5月に東京、大阪、愛知の3都市で計4公演が実施された。

ツアーファイナルのこの日はまずゲストアクトとしてコレサワが出演。「Mayuちゃんのやる気ががぜん出るようなカッコいい演奏をしたいと思います！」と意気込み、「わんちゃん」「君のバンド」など全5曲を披露し会場を温めた。

そして数分間のステージ転換を経てMayuが登場。歓声に迎えられながらステージに現れた彼女は、満員の客席を見渡し満面の笑みを浮かべる。「こんばんはMayuです！ 今日は来てくれて本当に本当に本当にどうもありがとう！ 最高の時間にしよう！」と叫ぶと、2人のサポートメンバーとともにライブ定番曲「はじまりは突然に」で勢いよくツアー最終公演をスタートさせた。

2曲目には1stミニアルバム「POP! TICK! ROCK!」収録の疾走感あふれる楽曲「深夜バス」を繰り出し、続けて「ミッドナイトに行かないと」「SNS-SOS」とアッパーなナンバーを次々に投下。いずれの楽曲でも彼女はオーディエンス1人ひとりに歌を届けるかのように客席を丁寧に見つめながら演奏を行っていく。5曲目の「ゲリラ豪雨と街角」では2人のサポートメンバーがステージから退場し、Mayuが1人でアコギによる弾き語りを披露。緩急のあるストロークプレイと伸びやかな歌で楽曲を紡ぎ上げた彼女は「人生初のアコギ弾き語りライブでした」と緊張が解けた様子で語った。

後半は再びサポートメンバーを招き入れ3人編成でのライブが展開された。自身が演奏したシンセサイザーのフレーズがバックトラックに用いられた「ほろよいヒロイン」や、メランコリックなバラードナンバー「KISSED MY DREAM」などを披露するMayu。9曲目の「ハートビート」では“写真撮影OKコーナー”が設けられ、ハンドマイクで歌う彼女に多くのオーディエンスがカメラを向けた。そしてMayuは「最後だよ！ 盛り上がっていける!?」とシャウトすると、軽やかなビートのポップチューン「ステレオラブ」を本編最後のナンバーとして演奏。にこやかな表情で颯爽とステージから去った。

鳴り止まないアンコールに応えてまず舞台に現れたのはサポートメンバーたち。2人が観客を扇動し会場全体が「まーゆちゃーーん!!」とコールすると、Mayuが「もっと別の呼び方あったでしょ！」とツッコミを入れつつ再び満面の笑みでステージに登場した。ここで彼女は「今回のツアーでは名前が変わったという“ごあいさつ”とともに、中身まで進化していますという“ごあいさつ”のために各地を回ってきました」と本ツアー開催の目的を説明。また「私、すごい体調いいんですよ、ライブ終わったあと。皆さんからパワーをもらってるんだなということを感じています。本当にありがとうございます！」と来場者への感謝を述べた。

アンコール1曲目では「私のことをたくさんの人に知ってもらうきっかけになった曲です」と語り、さまざまな女性が名曲の一節を歌うミュージックビデオ集「1フレーズガール」のオフィシャルサイトでも公開されている奥田民生のカバー「さすらい」を歌唱。さらに楽曲の中間にサントリー「黒烏龍茶」のCMに使用されている和田アキ子「古い日記」の替え歌「黒烏龍茶のうた」を挟み、カバー2曲をメドレー形式で披露した。そして最後には「皆さんがすてきな日々を送れますように。そう願って歌います！」と伝え「Good day, good life」を演奏。愛用の“カミナリギター”でフィードバックまじりのソロをとると客席からは歓声が上がり、曲の中盤には会場が一体となったシンガロングも巻き起こった。Mayuは大きな笑顔で何度も観客に「ありがとう！」と告げ、ライブはフィナーレを迎えた。

なお彼女のオフィシャルサイトでは本人によるライブ後記も掲載中。本公演中の“写真撮影OKコーナー”で観客が撮影し、ハッシュタグを付けてTwitterにアップした写真も同サイトで取り上げられている。

※動画は現在非公開です。