ポンキッキなど“テレビ童謡”の歴史本刊行、ロックとの意外な関わり明らかに

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子供向け番組から生まれたキッズソングの歴史を追う書籍「昭和のテレビ童謡クロニクル『ひらけ ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで」が、本日4月10日にDU BOOKSから発売された。

「昭和のテレビ童謡クロニクル『ひらけ ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで」表紙

「昭和のテレビ童謡クロニクル『ひらけ ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで」表紙

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昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで

小島豊美とアヴァンデザイン活字楽団「昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで」
Amazon.co.jp

この本は「ひらけ!ポンキッキ」の楽曲制作や「ピッカピカ音楽館」の音楽プロデュースを手がけ、“テレビ童謡”からヒット曲を量産した元ポニーキャニオンの学芸担当ディレクター・小島豊美に、そのキャリアについてインタビューしたもの。日本最大のヒット曲「およげ!たいやきくん」や、「山口さんちのツトム君」「ホネホネ・ロック」「パタパタママ」など500曲以上が生まれた舞台裏を、小島へのインタビューと膨大な資料、そして証言者のコメントからあぶり出していく。日本の音楽史においてこれまでほとんど語られてこなかった“テレビ童謡”の裏側が、約400ページのボリュームでまとめられている。

本書には「およげ!たいやきくん」の作曲家である佐瀬寿一や、「ひらけ!ポンキッキ」のスポットで洋楽やパンク、アバンギャルド音楽、タモリの曲などを流した音響選曲担当・長谷川龍、「ピッカピカ音楽館」の音楽プロデューサーを務めたダディ竹千代こと加治木剛へのインタビューも掲載。さらに、プロデューサーとして有名になる前の佐久間正英に「ひらけ!ポンキッキ」の音楽プロデュースの仕事を紹介した四人囃子マネージャーの内田宣政にもインタビューを実施し、当時のロックシーンと「ひらけ!ポンキッキ」の関わりを明らかにしている。

この本の発売を記念して、5月10日に東京・ロフトプラスワンにて「音と映像で綴る<昭和のテレビ童謡>まつり」と題したイベントが開催されることも決定。小島豊美、長谷川龍、加治木剛や、同書を監修した音楽ライターの田中雄二がトークを繰り広げる。またライブゲストとしてblue marbleが出演し、「昭和のテレビ童謡カヴァーの夕べ」と題したライブを披露。「ひらけ!ポンキッキ」「ピッカピカ音楽館」のために作られた楽曲のテイク違いや未発表曲の紹介、「ポンキッキ学習セット」の初公開といった企画も予定されている。

このイベントで公開される「ポンキッキ学習セット」とは通販&訪問販売でのみリリースされた、絵本や積み木などと複数のカセットを合わせた10万円以上の高額商品。カセットは全曲オリジナル曲からなり、1979年版には当時「ひらけ!ポンキッキ」の主題歌として使われながらレコード発売されなかった、加橋かつみがボーカル、ゴダイゴが演奏を担当した「青い空白い雲」「カモメがそらを」も収録されていた。またその他の曲には、当時四人囃子だった佐久間正英と岡井大二、近田春夫とハルヲフォンの高木英一と恒田義見、村上ポンタ秀一、羽田健太郎などが参加している。

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「ひらけ!ポンキッキ」から「ピッカピカ音楽館」まで。音と映像で綴る<昭和のテレビ童謡>まつり

2015年5月10日(日)東京都 ロフトプラスワン
<出演者>
小島豊美(『昭和のテレビ童謡クロニクル』著者) / 田中雄二(同書監修 / 『電子音楽 in JAPAN』著者) / 長谷川龍(『ひらけ!ポンキッキ』選曲 / 音響監督) / 加治木剛 a.k.a ダディ竹千代(『ピッカピカ音楽館』音楽監督) / and more
ライブゲスト:blue marble「昭和のテレビ童謡カヴァーの夕べ」

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JOY RIDE 🌗 [ジョイライド] @joyride1969

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子供の頃ビートルズなんて知らないのに曲覚えてるのはポンキッキと角川映画CMのせい

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