K-POP、最近どう? 1本目 [バックナンバー]
大規模公演も大型新人も!アツいトピック続々の「9月のK-POP」
K-POPファンが関西に集結、BTS・V&ヨンタンの共演、「MTV VMAs」、#LoveLeeChallengeと#smokechallenge
2023年9月29日 17:00 4
目にも止まらぬスピードで変化し続けるK-POPシーン。その情報量に溺れることもしばしばで、先月の出来事がまるで遠い記憶に思えることも。すべてを網羅することはできなくとも、せめて少しでも記憶と記録に残したい――そこで音楽ナタリーでは、大きなものから小さなものまで「最近のK-POP」トピックを振り返るマンスリー連載をお届けします。例年にない厳しい暑さがまだまだ続く9月。K-POP界ではアツいトピックがたくさんありました。
文
1. 大規模公演ラッシュ!関西に3組集う
SEVENTEENは9月6日の東京・東京ドーム公演を皮切りに、5都市をめぐる日本ドームツアーをスタート。活動を休止していたSEUNGKWANが復帰し、左膝の治療のため活動休止中のリーダー・S.COUPSも日本を訪れライブを観覧。13人全員がドームに集結したことも感動を呼びました。このほかにもENHYPENは初めて東京ドームで単独公演を開催、NCTは全ユニットが集う初の日本スタジアム公演を東阪で実施するなど、大規模公演が続きました。
スタジアム公演「NCT NATION」終了後の投稿
来日中はアーティストがInstagramにて日本で撮影した写真を投稿する機会も多く、推しのアーティストが訪れたお店を“聖地巡礼”するファンも続出。かくいう私も、LE SSSERAFIMのHUH YUNJINが載せていた牛タンがあまりにもおいしそうだったので、翌日につい(同じお店ではないですが)牛タンを食べに行ってしまいました。
2. RIIZEがデビュー、大型新人が多数誕生
9月の幕開けを飾った、HYBE LABELS傘下のBELIFT LABが手がけるサバイバル番組「R U Next?」のファイナルでは、6人組ガールズグループ・I'LL-ITのメンバーが決定しました。5年間にもおよぶ練習生期間を送ったユナのスピーチには涙を堪えきれなかった……。2人の日本人メンバー・イロハとモカの今後の活躍にも期待が膨らみます。
I’LL-ITメンバーによるX(Twitter)初投稿
そしてNCT新チーム誕生の過程を描くリアリティ番組「NCT Universe:LASTART」も完結を迎え、結成された7人組のNCT NEW TEAM(仮)は、NCTのスタジアム公演にてオープニングアクトとして早くもお披露目されました。正式デビュー前に立つ初めてのステージが、計22万人を動員したスタジアムライブだなんてすごすぎませんか。
RIIZE 라이즈 'Get A Guitar' MV
さらにSMエンタテインメントからは、元NCTのショウタロウとソンチャンを擁する大型新人ボーイズグループ・
EVNNE (이븐) - TROUBLE MV
3. BTS・Vがソロデビュー、SUGAは入隊
V 'For Us' Official MV
ジャケットやグッズにはVの愛犬・ヨンタンが登場。さらになんと音楽番組「M COUNTDOWN」ではVがヨンタンを引き連れてステージに上がり、ヨンタンにフォーカスしたチッケム(特定の出演者に焦点を当てて撮影された映像)まで公開されました。物怖じせず、ステージをトテトテと歩き回るヨンタンの愛らしさには悶絶のひと言です。
4K 'Slow Dancing' (V 💜 YEONTAN FanCam) EP.814 | Mnet 230914
また9月22日には、SUGAが社会服務要員として入隊し兵役期間に突入。WeverseでSUGAは、ファンに「健康に元気で過ごして、2025年に会いましょう!」と温かいメッセージを寄せました。そしてBTSと所属事務所のBIGHIT MUSICが再契約を締結し、兵役義務を終えた2025年以降もグループ活動を継続することが明らかに。ARMY(BTSファンの呼称)を沸き立たせました。
4. 米「MTV VMAs」でスキズが最優秀賞
米MTVが主催するミュージックビデオの祭典「MTV Video Music Awards」の授賞式が現地時間9月12日に行われ、Stray Kidsが「S-Class」で初めて「Best K-POP」部門を受賞。授賞式で披露したステージは会場に大歓声を起こし、テイラー・スウィフトが食い入るように彼らのパフォーマンスを見つめていたことも話題を集めました。
2023 VMAs「Best K-POP」受賞を報告するStray Kids
同部門には、ほかに
TXT feat. Anitta - "Back For More" | 2023 VMAs
※動画は現在非公開です。
そしてBLACKPINKが「GROUP OF THE YEAR」に輝いたほか「Pink Venom」で「BEST CHOREOGRAPHY」を獲得し、JUNG KOOK(BTS)は「Seven(feat. Latto)」で「SONG OF THE SUMMER」を受賞するなど、K-POPのグローバルな人気を改めて証明しました。
5. 「Love Lee」「Smoke」チャレンジが流行
8月は日本国内のみならずK-POPアーティストの間でもYOASOBI「アイドル」のカバーが大流行していたTikTokシーン。9月はというと、印象的だったダンスチャレンジが2つありました。
そのうちの1つが兄妹デュオAKMUの温かみあるラブソング「Love Lee」。ピンクのハートのフレームに囲まれ、キュートに踊るダンスが人気に。AKMUと同じYGエンターテインメント所属のTREASURE、
AKMUの後輩・BABYMONSTERローラ&チキタの「Love Lee」チャレンジ
「Smoke」チャレンジも大流行中。これはMnetのサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER 2」のミッション曲であるDynamic Duo&イ・ヨンジ「Smoke」のダンスチャレンジで、女性ダンサーのバダ・リーが振付を担当しました。「#smokechallenge」の動画再生回数は3.7億回を突破(同上)し、BTSのJUNG KOOK、V、SEVENTEENのHOSHI&DK、NCTのテヨン、RIIZEのショウタロウ、
ITZYイェジ&リュジンの「Smoke」チャレンジ
2023年9月のひとりごと
ライター 岸野
誕生日とは自分が祝われる日なのに、逆にファンにプレゼントを贈るようにコンテンツを公開してくれるアーティストを尊敬しています(訳:TWICEナヨンさんお誕生日おめでとうございます)。
編集 獅々堀
RIIZEウンソクさんのイヤモニのワンちゃんがかわいい。
- 岸野恵加
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ライター・編集者。コミックナタリー副編集長、音楽ナタリー副編集長を経て2023年にフリーランスとして独立。主に音楽やマンガ、アニメなどのエンタテインメント領域で執筆。2011年生まれ男児と2016年生まれ女児の母。
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