本作は、雨の降る夜道で人の足にまとわりつく岡山の妖怪「すねこすり」をモチーフにした物語。人里から離れた深い森で足に傷を負った若い男が、女の甘い歌声に導かれて古めかしい神社へたどり着いたことから物語が展開する。そこには謎の男と若く美しい妻・さゆりが暮らしており、若い男は傷の手当てを受けながら、時が止まったかのような穏やかな日々を過ごしていく。監督・脚本を「岸辺露伴は動かない」シリーズの
柘植は1979年から美容業界で活動し、1999年に手塚眞監督作「白痴」でヘアメイク監督を務めて以降、「キューティーハニー」「シン・ゴジラ」「翔んで埼玉」など多彩な作品に参加。「岸辺露伴は動かない」シリーズを通じて渡辺や高橋とも長年タッグを組んできた。
柘植に関して、高橋は「お芝居について直接言及されることはないのですが、いつもフックになるようなもの、ヒントになるようなものを一緒に作ってくださっているような気がします。衣裳に関しても『これはどのような時に使っていて、これはなぜその場所にあったのか』ということも含めて、柘植さんたちと話しながら作っていきました。それが役作りにつながっていた感じです」と語る。渡辺も「柘植さんはもちろん全てが素晴らしいのですが、デザインだけではなく、現場で何が必要かというアイデアもくれる。柘植さんは“もう一人の監督”というか、違うアプローチから演出に対しての問いかけをくれるので、とても刺激になります」と絶大な信頼を寄せる。
柘植は人物デザイン監修を「人物を構成している衣裳や髪型、化粧、小道具など“扮装”の統括」と定義。本作でもまず土地とキャラクターに合ったコンセプトを作り上げた。例えばさゆりと若い男が履く長靴。「雪が降る中で一番適切なものは何かを考えた時に、長靴を履くんじゃないかなと思って。しかも長い綿入れ(どてら)に長靴を履くのは“あり得るけれど、違和感がある”。それがちょうどいいなと。その“違和感”は魔境の世界の感覚で、“あり得る”という感覚は現実世界。両方が同居する話なので、扮装そのもの、人物デザインの中にも両義性が入り込むと良いかなと思ったんです」と説明している。
公開されたデザイン画は、単なる衣裳としての幻想的な要素だけではなく、防寒性や生活における動きやすさといった現実的なアイテムで構成されながら、どこか異質な印象を与えるデザインとなっている。なお特殊メイクは
「脛擦りの森」は、4月10日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。
映画「脛擦りの森」本予告
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高橋一生主演「脛擦りの森」柘植伊佐夫のデザイン画解禁、現実と魔境をつなぐ扮装の妙とは
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