ロシアのクィア・アーティストが自らの存在を懸けて社会に抗議、ドキュメンタリー本予告

1

20

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 5 9
  • 6 シェア

LGBTQ+の活動が弾圧されるロシアで生まれたクィア・アーティスト、ジェナ・マービンを追ったドキュメンタリー映画「クイーンダム/誕生」の本予告と場面写真が到着した。

「クイーンダム/誕生」場面写真 ©Courtesy of Galdanova Film LLC.

「クイーンダム/誕生」場面写真 ©Courtesy of Galdanova Film LLC.

大きなサイズで見る

首都モスクワから約1万km離れた極寒の町で祖父母に育てられたジェナ。幼い頃から自身がクィアであると認識しており、小さな町ではその存在が暴力の標的となった。LGBTQ+の活動や表現が法律で禁止されているロシアで、常に差別と抑圧にさらされる痛みとトラウマを、ジェナはアートへと変える。本作では、過激で独特な衣装をまとい、自らの存在を懸けて抗議を続ける強さだけでなく、将来への不安や自己との葛藤を抱える姿、そしてジェナに愛情を抱きながらもその在り方を理解しきれない祖父母との関係を映し出す。

「クイーンダム/誕生」メインビジュアル

「クイーンダム/誕生」メインビジュアル [高画質で見る]

このたびYouTubeで公開された映像は、メイクアップしたジェナが「ジェナとは“存在”かな」と話すシーンからスタート。白い衣装・メイクをまとったジェナが街中で注目される様子や、「お前をぶっ殺してやる」という言葉とともにLGBTQ+コミュニティの仲間が暴行を受けた事件に涙をこぼすジェナの姿、ウクライナ侵攻が勃発し、徴兵の危機が迫ったことで出国を決意する場面も収められた。

「クイーンダム/誕生」場面写真 ©Courtesy of Galdanova Film LLC.

「クイーンダム/誕生」場面写真 ©Courtesy of Galdanova Film LLC. [高画質で見る]

「クイーンダム/誕生」場面写真 ©Courtesy of Galdanova Film LLC.

「クイーンダム/誕生」場面写真 ©Courtesy of Galdanova Film LLC. [高画質で見る]

「クイーンダム/誕生」は、1月30日に東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開。ロシア出身でフランス在住のアグニア・ガルダノヴァが監督を務め、「チェチェンへようこそ―ゲイの粛清―」のイゴール・ミャコチンがプロデュースした。

映画「クイーンダム/誕生」本予告

映画作品情報

この記事の画像・動画(全12件)

©2023 GALDANOVA FILM, LLC ALL RIGHTS RESERVED

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

ロシアのクィア・アーティストが自らの存在を懸けて社会に抗議、ドキュメンタリー本予告
https://t.co/gDbfYmxSUX

#クイーンダム誕生 https://t.co/OlcUwyplNp

コメントを読む(1件)

ジェナ・マービンの映画作品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 クイーンダム/誕生 / ジェナ・マービン / アグニア・ガルダノヴァ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。