牡蠣を通し、ニューヨークの環境やジェンダーをめぐる問題を映し出すドキュメンタリー

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牡蠣の生態を通して、環境やジェンダーをめぐる問題を映し出す「Holding Back the Tide」が、「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」の邦題で2026年1月31日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開されることが決定。あわせてメインビジュアルと場面写真が到着した。

「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」メインビジュアル

「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」メインビジュアル [高画質で見る]

2012年の巨大ハリケーン・サンディによる被害をきっかけに、気候変動による水位上昇の危機が叫ばれるようになった米ニューヨーク。またニューヨーク港は、かつて世界の牡蠣の半分が生息する場所だったが、乱獲によりその数が激減していた。しかし今、ニューヨーク市民により牡蠣を港に戻す活動が行われている。牡蠣は呼吸することによって水を濾過し、牡蠣礁は小魚たちのすみかとなるため、環境再生の手段の1つとして再評価されているのだ。

本作は、牡蠣を通してさまざまな団体や人々がニューヨーク港に多様な生態系を取り戻し、湾の侵蝕を食い止めるために活動する様子を追ったドキュメンタリー。環境に寄与する役割に加え、繁殖のために性を転換する=“性別を固定していない”という牡蠣の特質も本作の重要なテーマを担う。ノンバイナリーである監督のエミリー・パッカーはその性のあり方に着目して昨今のジェンダーをめぐる問題も提示し、フィクションフッテージや歴史映像も取り入れながら、ニューヨークの歴史と未来、人類の進むべき道筋を映し出した。

「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」場面写真

「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」場面写真 [高画質で見る]

「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」場面写真

「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」場面写真 [高画質で見る]

このたび解禁されたビジュアルには、寄り添う習性がある牡蠣が重なり合うように配置され、「たとえば、牡蠣のように生きれたら」というコピーが添えられた。本作の配給はブライトホース・フィルムが担う。

この記事の画像(全12件)

© Marginal Gap Films 2023

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norikichishio @norikichishio

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