本作では、ニュージーランドでの不慮の事故で双子の弟・恵を失った涼と、最愛の恋人・恵を失った亜子が大切な思い出を胸に前へ進もうとする姿が描かれる。福士が涼と恵の2役に挑戦し、
涼は、劇中で“カメラマン”の仕事をする青年。その設定さながらに、福士は映画撮影の裏側でもカメラを携え、共演者の笑顔あふれる表情をたくさん切り取っていた。また、ニュージーランドでのロケ中に福士が自身のカメラで撮影した風景写真も公開。星空保護区ゴールドティアに認定されたテカポ湖、のびやかに広がる牧草地帯などが確認できる。
相田冬二(Bleu et Rose / 映画批評家)コメント
きっとこれは行定勲監督による「福士蒼汰論」だ。
虚ろなときも満ちている。
哀しいときも微笑んでいる。
グラスに注がれた液体以外のその場所に
福士蒼汰はいつも居る。
彼を見ているとわたしは満たされるし
彼の沈黙を感じると微笑んでいる。
「楓」はそんな時間の結晶だった。
カツセマサヒコ(小説家)コメント
愛から生まれた秘密や嘘が
優しく寂しく詰め込まれていた。
エンドロールの後、帰り道に聴く「楓」が、
こんなにも乾いた空気によく似合う。
汐見夏衛(小説家)コメント
たくさんの愛が重なって紡がれた素敵な物語でした。その愛はもちろん恋愛だけでなく、友愛だったり、家族愛だったり、敬愛だったり、いろんな形があります。
登場人物の誰もが誰かをそれぞれの形で愛していて、心配していて、力になりたいと思っている。その想いがいつも必ずしっくり重なることは難しいけれど、それでも愛することを諦めない彼らの姿に、たくさんの力をもらいました。
新谷里映(映画ライター)コメント
大切な人であればあるほど本当のことを言い出せない、ことがある。
距離が近くなるほど苦しくて、でも想いはどんどん深くなって──。
隠しているはずの感情が、絶え間なく、美しく、映し出されている映画でした。
セントチヒロ・チッチ(アーティスト)コメント
「楓」という曲の奥に眠る物語は、始まりとともに滲み出して、
羨むほどにやわらかな時間を連れてきました。人間の弱さを見た時、胸の奥に見落としていた感情がそっと息を吹き返したようでした。
最後に残ったひと粒の“好き”という想いの純度に、気づくと涙が溢れてました。
なんて美しいのだろうと。
星を見上げることが大好きだったはずなのに。私もまた夜空に、大切なものに、目を凝らして純度を忘れない人でいたい。
ひうらさとる(マンガ家)コメント
彼が撮ってきた美しい旋律のような写真に、すべてのメッセージが込められている…喪失と再生の物語です!
ゆっこロードショー(映画紹介YouTuber)コメント
スピッツの「楓」を初めて聴いた時と同じように胸の奥がぎゅっと締め付けられる作品でした。
曲が入るタイミングも完璧で観終わったあとはしばらく何も話せなくなるような“余韻”が心を満たしてくれる作品です。
福士蒼汰の映画作品
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