「楓」は心を揺さぶる恋愛映画、福士蒼汰・福原遥・行定勲らが魅力語る

映画「楓」の特別映像〈恋愛映画編〉がYouTubeで解禁。ダブル主演を務めた福士蒼汰と福原遥をはじめ、共演の宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗（Travis Japan）、監督の行定勲が“恋愛映画”としての本作の魅力を語った。

スピッツの楽曲「楓」を原案・主題歌とする本作では、ニュージーランドでの不慮の事故で双子の弟・恵を失った涼と、最愛の恋人・恵を失った亜子が大切な思い出を胸に前へ進もうとする姿が描かれる。福士が涼と恵、福原が亜子に扮したほか、涼と恵の幼なじみで一番の理解者・梶野役に宮沢、カメラマンとして働く涼のアシスタント・日和役に石井、亜子の行きつけの店の店長・雄介役に宮近が選ばれた。

映像内で行定が「恋愛映画は人間を描く作品」と語るように、本作で描かれるのは単なる恋の行方ではなく、登場人物たちの心奥に潜む葛藤や選択、その先にある人生そのもの。映像の中で、これまで数多くの恋愛映画に出演してきた福士と福原は、演じる立場としてだけでなく、1人の観客としても恋愛映画が好きであることを明かす。

行定は「恋愛映画はもっとも日常を生きる僕らの視点に近いもの。心の奥底に言えない思いを抱えながら、愛するがゆえに踏みとどまってしまう。その姿に、人は心を揺さぶられるのだと思います」と語った。本作でも、亜子のために弟のふりをすることを決めた涼が、次第にその選択が本当に彼女のためになっているのか葛藤する姿が描かれていく。

また宮近は「まっすぐでストレートなラブではないけれど、自分には体験できないようなことがこの映画では感じられます」と話し、石井は「登場人物それぞれの心の矢印が、けなげに、一生懸命生きている姿に人間味を感じました」とコメント。宮沢は「多くを語らないけれど、一番2人（涼と恵）のことをわかっている存在です」と、梶野という人物の在り方を言葉にした。映像の最後に行定は「スピッツの『楓』がその思いを情調させてくれる。人間らしさが見えるからラブストーリーが好きなんです」と語った。

「楓」は全国で上映中。

映画「楓」特別映像〈恋愛映画編〉