連続テレビ小説「
「あんぱん」は小松暢とやなせたかしをモデルに、朝田のぶと柳井嵩があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでを描いた物語。今田美桜がのぶ、北村匠海(DISH//)が嵩を演じた。
このたびのドラマでは、たくやの知られざる晩年を中心とした新たなストーリーがつづられる。1987年、劇団を率いるたくやは「日本のミュージカルでアメリカ公演を成功させる」という夢のため、稽古に没頭。完成した舞台は大喝采に包まれるも、たくやの体は静かに病にむしばまれていた。そして1992年、嵩と手がけるアンパンマンミュージカルの作曲中、突然倒れてしまうたくや。「もう仕事はできない」と告げられ絶望に陥るが、看病する妻の薫から「嵩さんから」と一通の手紙を渡される。そこにはミュージカルの新しい歌詞が書かれていた。たくやは嵩とのある約束を胸に、最後の力を振り絞ってメロディを紡いでいく。
大森は「たくちゃんを演じ終えた後は本当にさみしくて、僕自身“あんぱんロス”でした。だからこうして再び演じられるのは幸せです。本編では描ききれなかったたくちゃんの恋愛模様や細かな心情がしっかりと描かれていることに、僕もとてもうれしくなりました」とコメント。久保演じる白鳥玉恵は、嵩が作詞した「手のひらを太陽に」を歌う人気歌手だったが、本作ではすでに引退して養護施設の先生をしている。久保は大森と歌唱するシーンがあることに触れ、「台本を読んだ瞬間から緊張しましたが、大森さんから『白鳥さんだ!』と声をかけていただけてうれしかったですし、あの名曲を共に歌える日が来るとは思わず、ものすごく光栄でした」と振り返った。
三浦はたくやの妻・橿原薫役で出演。薫はアメリカ公演メンバーのオーディションに参加し、たくやと出会う人物だ。小林は、たくやの弟子である劇団スタッフの“ハチ”こと八条大吉役を担う。2人と制作統括・倉崎憲のメッセージを後掲した。
「さいごのうた」は、1月13日にNHK-R1でもオンエア。「あんぱん」に脚本協力で参加した三谷昌登がシナリオを手がけ、演出を小林彩里が担う。
大森元貴 コメント
たくちゃんを演じ終えた後は本当にさみしくて、僕自身“あんぱんロス”でした。だからこうして再び演じられるのは幸せです。本編では描ききれなかったたくちゃんの恋愛模様や細かな心情がしっかりと描かれていることに、僕もとてもうれしくなりました。
独特な表情や間がたくちゃんという人物を象徴していたので、声だけで表現する戸惑いもありましたが、収録はふだんの活動に近い雰囲気でリラックスして演じられました。今作は本当に見どころばかりで、さまざまな掛け合いや久保さん三浦さんの歌声、そしてたくちゃんが大切にする人とのつながりが深く描かれています。「あんぱん」ファンの皆さんには、ぜひ聴いてほしい作品です。
久保史緒里 コメント
印象深い白鳥玉恵役を再び演じられたこと、本編ではご一緒する機会がなかった大森元貴さんと共演できたこと、本当にうれしかったです。同じ時代を共に駆け抜けてきた二人の関係性を今回描いていただいたこともうれしく思います。大森さんとは初のドラマ共演ですが、プロフェッショナルな姿勢に引っ張っていただきました。二人の関係性が自然と完成されていたのは、大森さんのおかげです。実は今作で一緒に歌唱するシーンがあります。台本を読んだ瞬間から緊張しましたが、大森さんから「白鳥さんだ!」と声をかけていただけてうれしかったですし、あの名曲を共に歌える日が来るとは思わず、ものすごく光栄でした。
三浦透子 コメント
「あんぱん」チームに初めてお会いしたとき、作品への深い愛といせたくやのモデルとなっているいずみたくさんへの強いリスペクトを感じて、最後の妻を演じることに改めて気が引き締まりました。
台本を読むと、私の脳内で大森さん演じるいせさんがしゃべるんです。それがなんだかクスッと笑えてきて(笑)。その中で、薫さんの人柄やリズムを作っていくことは楽しかったです。本番では皆さんとの会話を通して自然と世界観を作ることができましたし、声だけで物語を届ける面白さも実感しました。本当にすてきな物語で、私も演じながら笑ったり泣いたりと心を動かされたので、ぜひ多くの方に聞いてほしいです。
小林虎之介 コメント
僕の朝ドラデビューは「風、薫る」だと思っていたので、まさかずっと見ていた「あんぱん」に先に出演できるとは思ってもいませんでしたが(笑)、優しくてほっこりする作品の一部になれたこと誇らしいです。
ハチは10年もいせ先生に付き従っていて、本当に尊敬しているんだと思います。いせ先生を演じられた大森さんもとてもすてきで、「この人ならついていきたい」と思うハチの気持ちを自然に演じられました。物語ではいろんな人に出会うので、ハチと一緒に旅をしている感覚がありました。大森さんたちの歌唱シーンもすごく楽しみですし、最後のいせ先生と薫さんの場面は、現場で拍手が起きるほど感動的でした。
倉崎憲(制作統括 / チーフ・プロデューサー)コメント
連続テレビ小説「あんぱん」の特別編ドラマもやりましたが、まだまだ「あんぱん」を終わらせたくない! あらゆる表現で皆さんに物語をもっとお届けしたいという思いで、このたび主演にいせたくや役・大森元貴さんを迎え、スピンオフの特集オーディオドラマを制作することになりました。
本編では描けなかった、たくやの知られざる晩年を中心に描きます。白鳥玉恵役・久保史緒里さんが歌う「手のひらを太陽に」をはじめ、歌が何曲も出てきて踊りたくなるほど元気が湧いてくるシーンあり、感情を揺さぶられ涙してしまうようなシーンありで、豊かな物語になっています。
そして新たな登場人物として、いま注目の俳優である三浦透子さん、小林虎之介さんにもご参加いただきました。オーディオドラマだからこそ生まれる想像力や温かみを、新年の放送で楽しんでいただけると幸いです。
連続テレビ小説「あんぱん」スピンオフ 特集オーディオドラマ「さいごのうた」番組情報
放送局・放送日時
NHK-FM 2026年1月3日(土)22:00~22:50
NHK-R1 2026年1月13日(火)21:05~21:55
配信
- らじる☆らじる、radikoで同時配信
- らじる☆らじるでは放送後1週間聴き逃し配信
スタッフ・キャスト
作:三谷昌登
演出:小林彩里
音楽:井筒昭雄
出演:大森元貴 / 久保史緒里 / 三浦透子 / 小林虎之介 ほか
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大森さんと言えばアックスギロチンドライバー。 https://t.co/xqM2UbXjgi