マリー・アントワネットが愛したとされるロココ時代の伝説の絹セヴェンヌが、300年の時を経て日本でよみがえった。本作では伝統と技術を未来につなぐため取り組む日本・フランスの養蚕家や製糸・織物職人、染色家、研究者、世界メゾンを3年の歳月をかけて取材している。
池田は「フランス、ロココの時代の肖像画家たちにとって、貴婦人のドレスの絹の光沢をいかにうまく描けるかは、重要な要素でした。そして、あの、絹の、素肌にまとわりつく感触は人間の肌を美しく磨き上げました。ただ、そのために、蚕の繭という夥しい“いのち”を頂いていることに思いをいたすとき、絹の貴重さは一層増すような気がします」とコメント。長岡は「丹念に構成されたこの映画自体が、まるで絹織物のよう ついスクリーンを手で触りたくなりました」と述べ、玉三郎は「今後どのような新しい繊維が出現しようとも絹は不滅のものだと私は信じています」とつづった。そのほかの著名人のコメントは後掲している。
「紅花の守人 いのちを染める」の
池田理代子(マンガ家)コメント
フランス、ロココの時代の肖像画家たちにとって、貴婦人のドレスの絹の光沢をいかにうまく描けるかは、重要な要素でした。そして、あの、絹の、素肌にまとわりつく感触は人間の肌を美しく磨き上げました。
ただ、そのために、蚕の繭という夥しい“いのち”を頂いていることに思いをいたすとき、絹の貴重さは一層増すような気がします。
椎名誠(作家)コメント
かいこが透明感あふれる繊細で美しい織物に変身していく
驚嘆すべき「魔法」の世界だ。
坂東玉三郎(歌舞伎俳優)コメント
今後どのような新しい繊維が出現しようとも
絹は不滅のものだと私は信じています。
池坊専好(華道家元池坊次期家元・紫雲山頂法寺六角堂副住職)コメント
目の前の王朝の鎧は時を越えて力強く甦っていました。その一本一本、一色一色が、幻の絹「セヴェンヌ」からできていると知り、長い歳月を育み紡いできた多くの手と宿る思いを感じました。無垢だからこそ、すべてを内包しすべてを表すことができる「セヴェンヌ」。それはフランスと山形をつなぐ美しい物語。あなたもこの物語のひとりになってください。
長岡弘樹(小説家)コメント
丹念に構成されたこの映画自体が、まるで絹織物のよう
ついスクリーンを手で触りたくなりました。
樋口尚文(映画評論家)コメント
かつて世界の国々を興した産業として教科書で教え込まれていた養蚕と製糸が、ここまで絶滅危惧の淵に追いやられているとは、考えたこともなかった。その学びに加えて、はるかパリと京都、そのほかの土地を結んで、養蚕と製糸の歴史を絶やさぬよう身を削る人びとの、祈りにも似た営みと、その使命感と悦びをたたえた表情が、清々しい印象を残す。折り目正しい玉三郎さんの語りも味わい深い。
野村正昭(映画評論家)コメント
伝説の絹(セヴェンヌ)について、全く無知な小生のような観客にも、心地良く、至福の気分が伝わってくるのは、何よりも、これまでの佐藤監督の作品と同様に、繊細で心優しい視線によって描かれているからだろう。必見!!
ヴィヴィアン佐藤(美術家・ドラァグクイーン)コメント
久しく上質な絹の肌触りを経験していないことに気付く。
養蚕産業が消失されていくことは、その感覚の経験が消失されていく事にほかならない。
5000年も続いている蚕と人間の関係を考えるとき、蚕の神秘性だけではなく、生命全体の末席にいる我々人間を含めたツリー・オブ・ライフの神秘性にただただ戸惑うほかない。
安珠(写真家・元パリコレモデル)コメント
この映画のプロデューサーである細尾さんは、甲冑について、美しい絹の物語があると常々純真に語られていました。その全容をこの映画で知り、また、あることに結びつきました。
2023年、私はシャネル・ネクサスホールで写真展を開催した際にシャネルから多くを学びました。劇中でシャネル日本法人元会長のコラス氏が述べているように、シャネルは女性が窮屈な時代から身にまとう服で自由への解放をもたらしました。そして、真逆である身を守るための甲冑もまた、美しい絹が必要だったように、「本物であるための最強のアイテム」として、お蚕様の働きは欠かせなかったのです。
日本とフランスが誇る最も美しい伝説の絹「セヴェンヌ」の物語が後世にも続くように多くの方にこの映画を観てほしいと思います。
廣瀬貴子(日本文化支援者・自然療法実践・投資家)コメント
自然療法を通じて、生命の尊さと自然との共生に目覚めた経験から、日本の伝統文化や宮廷文化に宿る、自然と共にある精神や祈りに深く心を動かされてまいりました。繭を育て、絹を紡ぐ営みは、まさに祈り──
目に見えぬ美の積み重ねこそが、日本文化の核であり、未来へと受け継ぐべき魂のかたちだと感じています。
「マダム・ソワ・セヴェンヌ」は、フランスと日本、ふたつの土地に息づく失われゆくものへの祈りを静かに紡ぐ、美しき“再生”、絆の物語。この作品が、いのちと文化を敬う心を世界中に呼び起こし、美と精神が共にある社会への光となりますよう、心より応援しております。
吉岡洋(京都芸術大学文明哲学研究所所長)コメント
日仏の養蚕交流を通して、自然と人間との深い関わり、持続可能な産業の真の姿を描き出すドキュメンタリーです。
山科言親(衣紋道山科流若宗家・山科家30代後嗣)コメント
自然の恵みに感謝し、染織の本質にひたむきに向き合う人々の姿はとても美しい。
後世へ紡いでいく営みの復興は光明であり、この映画はその道筋を温かく照らしてくれます。
明珍阿古(有職御鎧司)コメント
マダム・ソワ[セヴェンヌ]私たちの夢を運んでくれるのです。
私たちの夢は[セヴェンヌ]なしでは生まれ無いのです。
この美しい自然からのギフトを皆様と共に守りたいのです。
鈴田滋人(染織作家)コメント
ドキュメンタリー映画「マダム・ソワ・ セヴェンヌ」に参加でき光栄に感じております。
世界一美しい絹と評された「セヴェンヌ」を受け継ぐプロジェクトとして始められ、それに携わられた方の熱い思いは当然ですが同時に取り巻く環境の役割が大切で、より多くの人に関心を持って頂ければと願います。
中北紘子(現代アーティスト・画家)コメント
かつてフランス王朝貴族の服飾にも用いられ、比類無き絹糸を生む「幻の蚕」とされた「セヴェンヌ」。制作にあたり、その貴重な絹糸を実際に手に取り、質感をなぞる感触を通じて、私はセヴェンヌを蚕の中の「姫」であると捉えました。姫はとても真っ白で、純粋で細く繊細な繭です。一見儚なく見えますが、その1本の糸はとてつもなく強くまっすぐな意思のある糸です。その様な強さは、古来より生き抜いてきた本物の姫のDNAを受け継いでいる証です。蚕の中の姫がこれからも存在し、時代を紡いでいくことを私は心から祈り応援しています。
映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」予告編
池田理代子の映画作品
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佐藤広一 @moz4jp
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