「ブラッサム」は明治・大正・昭和・平成を駆け抜けた小説家・宇野千代をモデルとした物語。主人公は山口・岩国に生まれ、父と後妻である継母によって育てられた葉野珠(はのたま)だ。彼女は女学校を卒業後、代用教員として働き始めるも解雇され、小説の懸賞応募から作家の道を切り開いていく。しかし世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。大正から昭和にかけて、関東大震災、戦争、さらに離婚、倒産などさまざまな困難に見舞われながら、彼女は作家として生きることに向き合っていく。
オファーを受けた際のことを振り返り、石橋は「びっくりして、青天の霹靂とはこのことか!と思いました」と述べ、「宇野千代さんがどんな方なのか、本を読み漁っていくうちに、なんて素敵な人なんだと思いました。そんな方を長い時間をかけて掘り下げていけるんだと、とてもうれしいです」と笑みをこぼした。制作統括・村山峻平のコメント全文は後掲している。
なお映画ナタリーでは、会見の模様も追ってレポートする。
櫻井剛 コメント
くれぐれも「ブラッサム」です。ブ「ロ」ッサムではなく、「ラ」です「ラ」。さぁ声に出してみましょう。
「ブラッサム」…ほら、花咲く感じがしませんか? 作家・宇野千代さんは、小説家、着物デザイナー、雑誌の編集と、さまざまな花を咲かせた人物。宇野さんをモデルにした本作の主人公・葉野珠もまた、たくさん書いて書いて働いて、そして華やかに恋もして、色とりどりの花を咲かせてくれると思います。
人生の喜びも痛みも、その全部を養分にして珠がどんな花を咲かせるのか、みなさん是非お楽しみにして下さい。
村山峻平(制作統括)コメント
世の中では「人生100年時代」と言われています。受け止めは人それぞれですが、正直、途方もなくて大変そうだなと感じていたところ、宇野千代さんの本と出会いました。明治、大正、昭和、平成を駆け抜け、97歳までご健在であった宇野さん。
どんなにつらく苦しいことがあっても「生きること」を選択してきた、およそ100年の生き様に心を動かされました。同時に、目の前にある一日の大切さにも気づかされました。一日を迎える自分の心や気分、そして相手にかける言葉や表情次第で、その日がたのしいものに変わりうる。そんな一日をちょっとずつ積み重ねていくことが、愉快で幸せに思える人生につながる、のだと。
「ブラッサム」の作者の櫻井剛さんは、夜ドラ「あなたのブツが、ここに」でご一緒しました。日常の人々の息づかいを優しい目線でありながらも鋭く切り取る櫻井さんだからこそ、主人公・珠の生きる激動の時代に新しい光を当てられるのではないかと思い、お願いしました。主演の石橋静河さんは、自然体でありながら、その独特の雰囲気と「まなざし」が印象的で目が離せず、主人公・珠として生きる石橋さんを見たいと思い、オファーしました。珠が生きる一日一日は目まぐるしく、時に苦しみや悲しみに襲われることもありますが、戸惑い悩みながらも、愉快に痛快に前に突き進んでいく珠の姿によって、見ている皆さんの一日一日に、ぱっと花を咲かせるようなドラマを半年間お届けできればと思っています。
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石橋静河が朝ドラ「ブラッサム」で主演、モデルは小説家の宇野千代 https://t.co/23J00Fv43D