2026年度後期の連続テレビ小説「
連続テレビ小説115作目となる本作は、明治・大正・昭和・平成を駆け抜けた小説家・宇野千代をモデルとした物語。1897年生まれの宇野は、23歳で懸賞小説に応募し当選したことをきっかけに作家デビューした人物だ。1936年にはファッション雑誌・スタイルを創刊し、エッセイやコラムなどで人気を博すも、戦争の激化とともに廃刊を余儀なくされた。終戦後にスタイルを復活させ、着物のデザインや販売も開始。1957年に代表作「おはん」で野間文芸賞を受賞し、85歳で刊行した自伝的小説「生きて行く私」は100万部を超えるベストセラーとなった。
そんな宇野をモデルとした主人公・葉野珠(はのたま)は、好奇心旺盛で即行動するパワフルかつチャーミングな女性。結婚、離婚、震災、戦争、倒産、借金などさまざまな経験を経た彼女は、どんな苦難の中からも“幸せのかけら”を見つけ出し、やがて一流作家としての地位を確立していく。
石橋は「朝ドラは日本の朝を作るものだなって思っています。その影響力たるや! 私のお友達もヒロインをやっていて、みんな強い人でただただすごいと思っていました」と述べ、「全国の皆さんがドラマを観て、『よし、いいもの観たな!』って思ってもらえるような作品にしたいです」と意気込む。連続テレビ小説「半分、青い。」の撮影を振り返り「当時はドラマの撮影にも慣れていなかったので、ただただ必死でした。主演の撮影量、背負うものがとんでもないと思うので、そこに自分も行きたい、行くんだと想像する気持ちはどこかに置いていました」と回想。「今はとてもプレッシャーを感じているんですが、これだけのプレッシャーはエネルギーに変えればパワーになるとも思っています」と前向きに語った。
“朝ドラ”主演経験のある友人にどんなことを聞きたいか問われると、「杉咲花ちゃんはちょうど『おちょやん』をやっていたときに、よく連絡を取っていたんです。大阪の素敵なお店を聞きたいです。あとは、有村架純さんには、どうやって乗り切ったのか、根掘り葉掘り聞きたいですね」と笑う。両親である石橋凌と原田美枝子には、会見前に報告したそうで「誰にも言っちゃいけないと言われていたんですが、両親にだけはこっそり(笑)。『よかったね! がんばってね』と喜んでくれました」と伝えた。
珠のモデルになった宇野の作品を読みあさっている最中だという石橋。「秘書の方が書かれていたんですが、毎朝、宇野さんに『調子はいかがですか?』と聞くと、『最高です!』と返事があったそうなんです。入院したときもそれは変わらず。私も毎朝起きて『最高です!』って準備したいです」と笑みをこぼし、「宇野さんのことはまだ少ししか知ることができていないですが、ポジティブだけど、浮ついたポジティブじゃない。天真爛漫で、強い精神力があって、素敵な方だなって思います」と言葉に力を込める。また宇野が恋愛経験豊富な女性だったという話題になると「いろんなエッセイを読んでいく中で、自分の好きなもの、好きな人にはまっすぐで、猛スピードで突っ込んで、全力で向き合った人なんだと思いました。その結果、4回結婚されて、たくさんの恋愛をされている」と述べ、「好きという気持ちはその日、生きていくパワーになるもの。そういう感覚は自分も大事にしたいと思っています」と口にした。
村山は石橋のキャスティング経緯に触れ、「(石橋は)自然体でありながら、独特な雰囲気があって、その強いまなざしに目が離せなくなってしまう。主人公・珠として生きる石橋さんをとにかく見たいという一心でオファーしました」とコメント。櫻井は「もともと石橋さんのファンだったので、ヒロインが決まってめちゃくちゃうれしかったです」と笑顔を見せ、「僕自身この作品を書くことで、また視聴者の方はこの作品を観ることで、次の幸せのヒントを見つけられるようなドラマになればと思っています」と願いを込めた。
連続テレビ小説「ブラッサム」は2026年秋から放送。盆子原誠が演出を手がける。
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