2025年から2026年にかけての東映配給作品を紹介する「東映ラインナップ発表会」が、本日1月16日に東京・丸の内TOEIで開催。あわせて同劇場の閉館日についてもアナウンスされた。
同社がラインナップ発表会を行うのは、2022年以来となる。東映の代表取締役社長・吉村文雄は、「2022年、東映はお客様ファーストの映画を作ろうという考えのもと、これまでプロデューサーの勘と情熱に頼ってきた企画作りに、マーケティングデータや社内の各部の意見を反映させる企画審議システムを整備しました。それを通過した攻めのラインナップをご案内できることをうれしく思います」と挨拶。“推しポイント”として、吉村は「東映アニメーション作品に限らず、アニメ作品にますます力を入れていく」「海外展開を積極的に手がけていく」「泣かせるラインナップ」と述べた。
イベントには、4月25日公開の「
続いて、STUDIO4°Cが制作したアニメーション作品「ChaO」の今夏公開が解禁された。同作は、人間と人魚が共存する未来を舞台にしたラブストーリー。プロデューサーである田中栄子は、「『誰にも言わず、7年ほど前からこっそり作ってきた4°Cのオリジナル映画があるんですけど……』と東映の方に恐る恐る観ていただいたところ、高く評価していただいて、タッグを組ませていただくことになりました」と話す。続けて「10万枚以上、手描きで描かれているので、作画力のすごさも感じてもらえたらありがたいなと思います」と力を込めた。同作の監督は青木康浩が務めている。
9月19日に公開される「
12月25日に公開されるアニメーション作品「ペリリュー -楽園のゲルニカ-(仮題)」からは、監督の久慈悟郎が登壇した。太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台に、マンガ家志望の兵士・田丸の視点から、日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場を生きる若者の日常が描かれる同作。久慈は武田一義の原作マンガに触れ「とてもかわいらしくてやわらかい表現で、ほかのマンガでは許されないような凄惨な描写が入っている。映画でも絵の力を借りて、そこにあった事実から逃げないようにがんばって表現していきたい」と力強く宣言した。
そのほか、
最後に吉村は「今回はどうしても丸の内TOEIでやりたかった。というのも、今年の7月で本社が(東京・)京橋に移転するのに伴い、東映の最後の直営館である丸の内TOEIを7月27日に閉館することになりました」「現在プロジェクトチームを立ち上げ、閉館までのさまざまな企画を検討しています」と報告。そして「今後も心の底から楽しいと思ってもらえる映画を届けるため、できることはすべてやっていこうと思っています。2025年は巳年ということで、皆様に劇場で“ヘビーローテーション”していただける作品をそろえたつもりです」とアピールした。
2025年・2026年 東映配給作品
- 「
室町無頼」2025年1月17日(金)公開 - 「
大きな玉ねぎの下で」2025年2月7日(金)公開 - 「
35年目のラブレター」2025年3月7日(金)公開 - 「
映画おしりたんてい スター・アンド・ムーン」2025年3月20日(木・祝)公開 - 「BADBOYS」2025年5月30日(金)公開
- 「
この夏の星を見る」2025年夏公開 - 「ChaO」2025年夏公開
- 「劇場版 仮面ライダーガヴ(仮題)」「劇場版 ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(仮題)」2025年夏公開
- 「宝島」2025年9月19日(金)公開
- 「ペリリュー -楽園のゲルニカ-(仮題)」2025年12月5日(金)公開
- 「映画キミとアイドルプリキュア♪(仮題)」2025年秋公開
- 藤井道人監督最新作 2025年冬公開
- 「『ガールズバンドクライ』劇場版総集編前編・後編」2025年公開予定
- 「楽園追放 心のレゾナンス」2026年公開予定
- 「劇場版『僕の心のヤバイやつ』(仮題)」※公開待機作品
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】東映のラインナップ発表会に「花まんま」の前田哲ら登壇、大友啓史は「宝島」アピール
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