鈴木亮平と有村架純は“びっくりするほどきょうだい”、「花まんま」での共演語り合う

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映画「花まんま」の完成報告会見が本日3月31日に東京・東京国際フォーラムで行われ、キャストの鈴木亮平有村架純、監督の前田哲が出席した。

「花まんま」完成報告会見に出席した前田哲(左)、鈴木亮平(中央)、有村架純(右)

「花まんま」完成報告会見に出席した前田哲(左)、鈴木亮平(中央)、有村架純(右)

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朱川湊人の同名短編小説集をもとにした本作。両親を早くに亡くし大阪の下町で暮らす兄妹の、不思議な記憶をめぐる物語がつづられる。鈴木が両親との約束を守るために親代わりを担う兄・加藤俊樹、有村が結婚を目前に控えた妹・フミ子を演じた。

鈴木亮平

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有村架純

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脚本を読んだ際の心境を尋ねられた鈴木は「これは感動するやろ、と。ずるいくらい感動させられる脚本だと思いました。試写を観てもまったく同じ感想で、さすが前田監督だと思いました」と、有村は「懐かしいような気持ちになりましたし、クスッと笑える部分もありました。自分自身の過去を振り返ることができるような作品だったと思います。家族やきょうだいとこれまで過ごしてきた時間、そして親元を離れて十何年経って『1人でやって来れたんだな』といったいろんなことを回想しました」と述べる。

「映画を観た感想は?」という質問には、鈴木が「これはきょうだいの話ではありますが、親子の愛、亡くなった大切な人への思い、残された人がどのように痛みを乗り越えていくのかという、広いテーマに拡張された深い作品です」「我々(登壇した3人)は関西人です。関西人は本音を真剣に伝え合うことを少し恥ずかしく感じて、笑いを入れたり明るくしたいという部分があると思います。でもどうしてもあふれ出てしまう思いもある。関西を舞台にした意味がしっかりある作品だなと感じました」と回答。有村は「脚本の軽快な空気感がしっかり反映されていましたし、群像劇としてもまとまっていてすっと物語に入れました」と続ける。

左から鈴木亮平、有村架純

左から鈴木亮平、有村架純[拡大]

初共演にして、きょうだいを演じた鈴木と有村。鈴木が「初日からびっくりするほどきょうだいっぽさを感じられて、すごく相性がよかったんじゃないかと思っています」と笑うと、有村も「そう思います」とうなずく。さらに鈴木は「初日からここまで踏み込むと嫌がられるかなというところも、関西弁ならその壁も乗り越えられるような感じがあって。撮影に入る前に話し合いもしましたが、自然に演じられたのは有村さんだったから」と振り返る。有村も「『ただいま』と言いたくなるような空気感を作ってくださって。初日から“兄(にい)やん”として佇んでいてくださった。いろんな感情を引き出してもらいました」と仲の良さをうかがわせる。また鈴木は演じるにあたり、誇張しないよう、“現実のきょうだいの距離感”を大事にしたとも語った。

左から前田哲、鈴木亮平、有村架純

左から前田哲、鈴木亮平、有村架純[拡大]

キャスティングについての質問も飛ぶ。前田は「関西を舞台にすると決めていて、俳優さんも関西弁ネイティブの方に出ていただきたかった。兄やんと言えば『(鈴木が)いた!』と思ってお願いしました。現場でも兄やんみたいで、リーダーシップもあってあたたかい。テイクを重ねても『どんどんいきましょう!』と現場が前に進むように動いてくれる方。そして今までにない組み合わせにしようと思い、有村さんにもお願いしました。フミ子はやわらかく見えるけど、芯が強い。東大阪の町工場の中で、一輪のきれいな花が咲いているイメージでした」と起用意図を説明する。「俳優としてのお互いの魅力は?」という問いでは鈴木が「すごく自然体なところが魅力。凛としている存在感があって、でも親しみやすくて。なかなか出会えない人」と、有村が「実直で職人気質のイメージだったんですが、おちゃめな一面もあって懐が深くて。人を信用して身を委ねて現場を進めていく方なんだなと感じました」とたたえ合った。

物語のクライマックスとなる、フミ子の結婚式についても言及。俊樹のスピーチ内容を練り直すことを提案したという鈴木は「僕だけで考えたわけではなく、監督と脚本家の方とみんなで作って直しています。もともと脚本に書かれていたものも素晴らしかったのですが、俊樹の人生を疑似体験していく鈴木亮平として、より生々しいものにしたいと思い相談しました」と経緯を伝える。前田も「撮影2、3日目ぐらいから亮平さんと話をしました。僕の中にもいろいろなエピソードができてきていましたし、亮平さんも演じる中で変わってくる感覚があると思ったので、けっこうキャッチボールをしましたね。それでその話を脚本家の方にも投げて直していきました」「最後はきちんと俊樹の言葉になっていたと思う。力強く、映画を豊かにしてくれた部分だと考えています」と胸を張った。

「花まんま」完成報告会見の様子

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また有村も「新しいセリフの部分は別紙でいただきましたが、先にあまり見たくないなと思って。自分のセリフだけチェックして、スピーチの部分はサッと読んで本番を迎えました。現場で聞いていたら、ないはずの思い出のイメージが出てきて。『私たちってがんばって生きてきたんだな』という感情が生まれて、勝手に涙腺がゆるんできました。あの力はなんだったんだろうと今でも不思議ですが、神様が宿ってくれたようなシーンになった気がします」と言葉を紡いだ。

「花まんま」は4月25日に全国で公開。

映画作品情報

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(c)2025「花まんま」製作委員会

映画「花まんま」本予告

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#鈴木亮平
#花まんま https://t.co/VQFM8SddX1

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