第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品されている「
久住昌之と谷口ジローのマンガを原作とする「孤独のグルメ」は、松重扮する主人公・井之頭五郎が営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食すグルメドキュメンタリードラマ。映画では“究極のスープ探し”をする五郎の姿が描かれる。
映画を観終わったばかりの来場者から大きな拍手で迎えられた松重は「皆さん、おなか空いてるときにすみません(笑)。12年前にテレビ東京の深夜ドラマとして始まった『孤独のグルメ』。その映画がこのような晴れ舞台で皆さんにご覧いただけて、とにかく感無量です! 笑っていただけて何よりです」と挨拶する。
映画化の話は2022年10月から12月にかけて放送された「孤独のグルメ」シーズン10の頃からあったそうで「節目にあたるシーズンで、続けるかやめるかのタイミングだった。おじさんが腹減って食べるだけの物語をどう映画にするか。相当な力技が必要だと思いましたね」と語った。同シリーズは韓国でも人気があり、監督候補には松重と親交のあるポン・ジュノの名前も挙がっていたという。「彼宛に『監督してくれないか』と手紙を書いたんですが、『ちょっと忙しいから無理だ。完成楽しみにしているよ』と返ってきて(笑)。それで俺が監督しようかなと、ふとこぼしたら決まって……」と振り返った。
劇中にて五郎はフランス、韓国、そして日本の長崎・五島列島で食を楽しんでおり、松重は「すべてのお店でご本人(実際に働いている店員)に出演いただいた。もし聖地巡礼をする方は大変貴重な経験ができると思います」と笑顔を浮かべる。最後に「『思っていたよりよかったな』『意外と面白いじゃないか』という気持ちを(ネタバレは控えて)どんどん発信していってください!」とメッセージを送り、イベントは幕を下ろした。
「劇映画 孤独のグルメ」は、2025年1月10日より全国でロードショー。なおオムニバス形式のドラマ「
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