「人はなぜラブレターを書くのか」綾瀬はるかが試写で号泣、菅田将暉と石井裕也は5時間語り合う

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人はなぜラブレターを書くのか」の完成披露試写会が本日3月23日に東京・イイノホールで行われ、キャストの綾瀬はるか當真あみ細田佳央太菅田将暉妻夫木聡佐藤浩市、監督の石井裕也が登壇した。

「人はなぜラブレターを書くのか」完成披露試写会の様子。左から石井裕也、佐藤浩市、妻夫木聡、綾瀬はるか、當真あみ、細田佳央太、菅田将暉

「人はなぜラブレターを書くのか」完成披露試写会の様子。左から石井裕也、佐藤浩市、妻夫木聡、綾瀬はるか、當真あみ、細田佳央太、菅田将暉

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2000年3月8日、営団地下鉄日比谷線の中目黒駅構内で発生した脱線衝突事故を背景とする本作。同事故で犠牲になった1人が、当時17歳の高校生だった富久信介さんだ。事故から20年後、彼に密かな思いを寄せていた女性から1通のラブレターが信介さんの家族のもとに届いた実話を描く。

綾瀬が主人公の寺田ナズナを演じ、いつも同じ電車で見かける名前も知らない青年に恋した17歳の小野ナズナに當真、プロボクサーを夢見る高校生の富久信介に細田が扮した。

試写を観た際の感想を聞かれた綾瀬は「1通のラブレターが時を超えて、人の心を動かして、こうやってつながっていくことにすごく感動しました。優しい希望のある映画だと思いましたし、脚本を読んだときと同じように号泣して、ズビズビで帰りました」と振り返る。

綾瀬はるか

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大人になったナズナの夫・良一役を務めた妻夫木との共演については「とても心強かったです。複雑な感情になるシーンの撮影では、ナズナの思いをどこまで出すのかというところで、何回かやらせていただいたり。優しく厳しい目で見守ってくださいました」と話す。対する妻夫木は「監督は綾瀬さんに繊細に演出をしていました。でも綾瀬さんはわからないことはわからないと素直に言えてもいて、そこが強さだと思ったし頼もしかった。ナズナの持っている幸せなオーラは綾瀬さん自身が持っているものでもありますよね」と笑顔を見せた。

妻夫木聡

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當真は、劇中でのナズナと信介の関係に触れ「今の時代は連絡先も手軽に聞いたり、交換できます。でも当時はそうではなかったので、だからこそ行動の1つひとつに重みを感じてそこがすごくよかったです」「見ているこっちがちょっとドキドキするような姿でした」と述べる。ファミレスでナズナと信介が背中合わせで座るシーンにも言及して「2人がお互いにすごく意識している場面です。監督からは『もっとオドオドしてください』と。周りの景色が見えていないくらい緊張しているような感じです。普段どっしり構えている信介さんの、ちょっと慌てているような姿が見どころですね」と伝えた。

當真あみ

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それを聞いた細田は「普段はボクシングに打ち込んでいる彼の実年齢らしい瞬間が出るというか、恋をして余裕がなくなっていくところに人間味があると思いました」「彼の生きた証が丁寧に描かれていて、純粋な高校生の男の子で。演じていてワクワクしてドキドキもしました」と振り返る。

細田佳央太

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信介さんの実家も訪れたという細田は「とてつもなく覚悟を決めないと、とは思っていました。石井監督と7年ぶりにご一緒できたことで背負うものも大きかったですが、撮影前にお父様にお話をお伺いしたときに背負うものの大きさにより気付きました。そんな自分の支えになっていたのがボクシングで、もしなかったら自分の覚悟に押し潰されていたのではないかと思います」と当時の心境を口にする。

信介が通うボクシングジムの先輩・川嶋勝重役の菅田は「川嶋選手は、大橋ボクシングジム最初の世界チャンピオンです。(オファーが来て)いざ受けるかどうかというときには悩みました。過去にボクサー役をやったのでそのしんどさを知っているからというわけではなく、この作品で自分が何をできるのか考えたんです」「でも誰かの思いを背負ってリングに立つ男の姿を通して、富久信介くんの生きた証をスクリーンに残す。そういう使命だと思いお受けしました」と説明。「石井監督とは撮影前に2人でお話しする時間をいただいて、5時間くらい話しました」と熱心に語り合ったことを明かした。

菅田将暉

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石井も「本当に熱い話をしました。最初は菅田くんは断ろうと思っていたそうなんです。(この人物を)演じることはすごいプレッシャーでしょうし、出番が多いわけでもない」と言い「だから誰がこの役をやることになるのか興味がありました」と俯瞰したような視点で語った。

石井裕也

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さらに、劇中でのボクシングシーンで意識したことを尋ねられた石井は「ボクシングのアクションとしての面白さは言うまでもありませんが、あの場面はいろんな思いを背負って戦っているところを見せるシーン。ジムの方々みんなで見た夢のステージだったと思います。なのでVFXなどを使い、妥協できないと思いながら作りました」と伝える。

印象的なシーンについて話を振られた妻夫木が「会長に川嶋選手が詰め寄るシーンは本当に泣きましたね。素晴らしかった。あの長回しのワンカットは、日本映画史上ベストと言えるようなものでした。石井監督の代名詞である長回しが生きたカットだと思います。でもあれは2テイク撮ったそうで」と言うと、菅田が「1テイク目は必死になりすぎたせいか、関西弁がちょっと出てしまったんです。でも結果としては1回目のテイクが採用されました」と裏話を披露する一幕も。

また信介の父・隆治を演じた佐藤は「映像化する際には、実話がよりお客さんにいい意味で伝わりやすくなるようにしますし、(実話から)少し離したり近付ける演出も必要になります。創作ではありますから。ただお父様は本当に執筆業をなりわいとされている方で、その部分に対して非常に理解のある方でした。(会ったときに)聞きにくい質問もさせていただいたんですが、きちんと答えていただいて本当に助かりました」とコメント。さらに「ラブレターによって、どのような形で登場人物たちが未来を見るのか、過去を振り返るのか。そこが話の面白さになっていると思います」と会場に語りかけた。

佐藤浩市

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終盤には作品タイトルにちなんで、綾瀬に「人がラブレターを書く理由はなんだと思いますか?」という質問が投げかけられる。綾瀬は「(主題歌を担当したOfficial髭男dismの)藤原聡さんがおっしゃっていたんですが、『思いがあふれたときに、人はラブレターを書くのではないか』と。それを聞いて、そうか、とすごく感じたんです。同時に、この映画自体が皆さんにとってのラブレターになればと思います。1人ひとりの生きざまが誰かのためになったり、誰かを幸せにするのかと思うと、その人の存在自体がもうラブレターなんじゃないかとも思います」と言葉を紡いだ。

左から妻夫木聡、綾瀬はるか、當真あみ、細田佳央太

左から妻夫木聡、綾瀬はるか、當真あみ、細田佳央太 [高画質で見る]

「人はなぜラブレターを書くのか」は、4月17日より全国で公開。

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當真あみ、細田佳央太、妻夫木聡、佐藤浩市も登壇

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