新文芸坐は東京・池袋の東口に2000年にオープンした名画座。1956年に創業した前身の文芸坐を含めると60年以上映画ファンに愛され続けている。2022年4月15日には音響・映写設備を一新。オリジナルの音響システム「BUNGEI-PHONIC SOUND SYSTEM(ブンゲイ・フォニック・サウンド・システム)」が導入された。また4Kレーザー上映に対応すると同時に35mmフィルム、16mmフィルムの映写機も現役で稼働している。映像内のインタビューでは支配人の花俟良王、映写担当スタッフの濱本栄紀が劇場の特色や、時代に即した名画座としての取り組みを語った。
塚本は「遠く文芸坐の時代から数々の思い出がある。ぴあフィルムフェスティバルの席を取るのが大変で、ようやく見ることができた映画が華々しく映り憧れた10代。映画を作るようになって、自分の特集上映をやってもらい、1階と地下の両劇場が満員になったうれしい時代。新文芸坐になり、そして最近リニューアルされ、さらに映像、音響がグレードアップし、デジタル化した自分の作品が新たに蘇った感動。思い出すとキリがない。長い期間に渡り、とても多くの人々の夢と記憶を運ぶ映画館です」とつづった。
※塚本晋也の塚は旧字体、濱本栄紀の濱は異体字が正式表記
「街の小さな映画館」第14回 新文芸坐
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「街の小さな映画館」に新文芸坐が登場、塚本晋也「人々の夢と記憶を運ぶ映画館」(動画あり / コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/akGU2E9LDS