本作は、2022年本屋大賞にノミネートされた浅倉秋成の同名小説をもとにした青春ミステリー。成長著しいエンタテインメント企業・スピラリンクスの新卒採用の最終選考に残った6人の就活生は、1カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするという課題を与えられる。彼らは全員で内定を得るため交流を深めていくが、本番直前に課題が変更。その内容は「6人の中から1人の内定者を決める」というものだった。内定を懸けた議論を進める中、各々の個人名が入った6通の封筒が発見される。その中の1通を開けると「〇〇は人殺し」という告発文が入っており、次々に6人の“本当の姿”が暴かれていく。
浜辺が演じるのは、早稲田大学社会科学部の学生で、洞察力に優れた主人公・嶌衣織(しまいおり)。本作の撮影について、浜辺は「それぞれ自身の役で悩んだ時には皆で話し合うこともありました。出演者6人で過ごす日々は濃厚で毎日心が揺さぶられ、何より熱のある撮影現場でした」と述懐する。嶌と2次面接で出会う立教大学経済学部の学生で、6人の中のムードメーカーとなる波多野祥吾役にキャスティングされた赤楚は、「リハーサルを積み重ねる日々もあり、まるで舞台の稽古の様でブラッシュアップしていく過程に学びが多くありました」と語った。解禁されたビジュアルには、2人のキャラクターのプロフィールが記されている。
監督を務めるのは「キサラギ」「名も無き世界のエンドロール」で知られ、Netflix映画「シティーハンター」の配信を控える
浜辺美波 コメント
「六人の嘘つきな大学生」原作が素晴らしく、一気に読み進めてしまいました。映画として作る上での脚本が手元に届き、映画の中で描かれる嶌衣織が6人でいる環境の中で、どのような立ち振る舞いをすれば良いのかについて最後まで苦悩していた気がします。それぞれ自身の役で悩んだ時には皆で話し合うこともありました。出演者6人で過ごす日々は濃厚で毎日心が揺さぶられ、何より熱のある撮影現場でした。試写後の感想会では今まで経験したどの作品よりも一番盛り上がり、その時に6人で共有した、作品の熱が宣伝、そして映画公開で皆様に伝わることを楽しみにしています。
赤楚衛二 コメント
波多野祥吾役を演じさせて頂きます赤楚です。今回、「六人の嘘つきな大学生」の出演が決まり本を読ませて頂いたのですが、人の裏の顔、信頼関係が壊れていく様、二転三転する怒涛の展開に惹き込まれたのを覚えています。
佐藤組は初参加なのですが、監督がとても面白い方でした。リハーサルを積み重ねる日々もあり、まるで舞台の稽古の様でブラッシュアップしていく過程に学びが多くありました。楽しんで頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
佐藤祐市 コメント
原作は先が読めない展開でとても惹き込まれ、人が他者の事を正確に理解する事の難しさを感じました。立ち位置が変われば見え方も当然変わるものだし、色々な側面を持っているのが人なんですよね。
そんな重層的なキャラクター達が繰り広げる台詞の応酬。それは僕の大好物の密室劇なのでありました。若い俳優陣が、来る日も来る日も同じセットで必死に芝居をしている姿は、とても素敵でした。環境の変化も乏しく苦しい中、チームワーク良く挑んでくれた皆の芝居を、一人でも多くの方に観て頂きたいと思っております。宜しくお願い致します。
稲垣優(プロデューサー)コメント
就職活動という「自分を良く見せよう」とする状況下で、次々と暴かれていく六人の「嘘」と「罪」が大きな魅力の本作。その実写映画化のキャスティングにおいて最も重視したのが、「暴かれた『裏の顔』をいかに魅力的に見せられるか」という点でした。朝ドラ「らんまん」をはじめ、“明るいヒロイン”のイメージの強い浜辺美波さん。そしてこれまでの映画やTVドラマを通じて、まっすぐひたむきな役どころの印象が強い赤楚衛二さん。お二人が、それぞれ他の作品では観ることのできない「表」と「裏」の一面を、この映画で見事に演じていらっしゃいます。「キサラギ」に代表される“密室劇のスペシャリスト”佐藤祐市監督の手で描かれる極上のサスペンス&ミステリーを、是非劇場でお楽しみください。
浅倉秋成 コメント
次回作はこんなのどうでしょう、あんなのどうでしょう──たくさんのアイデアを編集さんからいただく中、「『密室の会話劇』はどうですか? たとえば佐藤祐市監督の『キサラギ』みたいな」そんな提案があったことを、今でも覚えています。
できあがった小説「六人の嘘つきな大学生」は今回、思いもかけず佐藤監督の手に渡ることとなりました。漫画版、ラジオドラマ版、リーディングアクト(舞台)版と、数々のメディアミックスに恵まれ、毎度原作を凌駕する仕上がりを見せてもらってきた本作ですが、今回も強力なキャスト&スタッフの皆様が集結してくださいました。公開を楽しみにお待ちいただければ幸いです。
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