福岡・飯塚事件のその後を追ったNHKのドキュメンタリー番組「正義の行方」が映画化

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2022年にNHKのBS1スペシャルで放送された3部作のドキュメンタリー番組「正義の行方~飯塚事件30年後の迷宮~」が、「正義の行方」のタイトルで映画化されることが決定。4月27日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

「正義の行方」メインビジュアル

「正義の行方」メインビジュアル

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「正義の行方」場面写真

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1992年に福岡・飯塚市で2人の女児が殺害された飯塚事件。DNA型鑑定などによって犯人とされた久間三千年は2008年に死刑を執行されたが、冤罪を訴える再審請求が提起され、事件の余波は今も続いている。木寺一孝が監督を務めた本作では、弁護士、警察官、新聞記者といった異なる立場の当事者たちが語る“真実”と“正義”を通して事件を多面的に捉え、司法の姿を浮き彫りにしていく。

「正義の行方」場面写真

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本作のもとになった番組は、第77回文化庁芸術祭のテレビドキュメンタリー部門で大賞、2022年度のギャラクシー賞で選奨作品に選ばれた。このたびYouTubeで解禁された特報映像には、「証拠はでっちあげでしょう」「犯人に間違いありません」という異なる証言が映し出される。広大な雑木林を収めたメインビジュアルには「これは私たちの『羅生門』」というコピーが添えられた。

「正義の行方」場面写真

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「A」「福田村事件」の森達也は、本作について「ここ数年、いや間違いなくもっと長いスパンにおいて、これほどに完成度が高く、そして強く問題を提起するドキュメンタリーは他にない」と絶賛する。木寺は「是非、自分の眼で“真実”とは何かを探ってみてください」とつづった。プロデューサー・東野真のコメントは下記の通り。

ドキュメンタリー映画「正義の行方」特報

森達也 コメント

観ているあいだ、自分は今、とんでもない作品を観ているとの意識が、ずっと身体の内奥で駆動し続けていた。ここ数年、いや間違いなくもっと長いスパンにおいて、これほどに完成度が高く、そして強く問題を提起するドキュメンタリーは他にない。

木寺一孝 コメント

木寺一孝

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異例の早さで死刑執行された人物は真犯人だったのか。いったい何が真実で、何が正義なのか…。この作品がこだわったのは、弁護士・元警察官・新聞記者という事件の当事者それぞれが信じる〈真実〉と〈正義〉です。立場の異なる人たちの考えを多角的に構成し、三者がぶつかり合う様子をありのままに提示したいと考えました。是非、自分の眼で“真実”とは何かを探ってみてください。

東野真 コメント

テレビ版をご覧いただいた方から「あの番組の登場人物、俳優が演じているわけじゃないですよね?」と聞かれることがある。もちろん冗談まじりだ。職業が顔を作るという言い方があるが、警察官、弁護士、新聞記者それぞれみな「いかにも」と思わせる風貌と語り口なのだ。彼らが自らのキャリアを賭けて語るそれぞれの「正義」にぜひ耳を傾けていただきたい。気がつくと飯塚事件のこと、そしてこの国の司法のことが頭から離れなくなるはずだ。

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(c)NHK

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ダイノジ・大谷 @dnjbig

福岡・飯塚事件のその後を追ったNHKのドキュメンタリー番組「正義の行方」が映画化(特報映像・コメントあり / 写真15枚) https://t.co/KL1NNOG8kL

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