ヴィム・ヴェンダースと役所広司の妻が作品を語る「PERFECT DAYS」特別インタビュー

ヴィム・ヴェンダースが監督を務めた映画「PERFECT DAYS」より、特別インタビュー映像が到着。監督の妻ドナータ・ヴェンダース、主演を担った役所広司の妻・橋本さえ子、プロデュースを手がけた柳井康治が出演した。

東京・渋谷でトイレ清掃員として働く男・平山の日々が描かれる本作。役所が平山を演じたほか、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和らがキャストに名を連ねている。

このたびYouTubeで公開された映像で、自らも写真家として活躍しているドナータ・ヴェンダースは「長編映画としては、これ以上ヴィムらしい映画はない」と言い切る。プロダクション側の都合を優先するのではなく、ヴィム・ヴェンダースの作家性を尊重して制作を進めた日本のスタッフに対し「『あなたがもっとも手腕を発揮できる方法こそがベストな方法です』と言ってくれた」「あの環境が整えられていたことに、これからもずっと感謝し続けます」と述べた。

橋本は、役所が家で行っていた役作りを明かしたほか、撮影当時の様子に関して「初日が終わって帰ってきたとき、目がこっちにもあっちにもついている感じがした」「ずっと平山でいようとしていたので、普通とは違う神経の使い方だったんだと思う」と振り返る。柳井は平山の生き方について「物事に真正面から対峙をする姿勢とか、そのありようを（自分も）身に付けられたらいいなって思う。憧れというよりかは反省のほうが多いかも」と素直な気持ちを吐露した。

「PERFECT DAYS」は全国で公開中。

映画「PERFECT DAYS」特別インタビュー（ドナータ・ヴェンダース・橋本さえ子）

映画「PERFECT DAYS」特別インタビュー（柳井康治）