中川駿、松本優作、福永壮志、工藤将亮ら10名が2023年度新藤兼人賞の最終選考へ

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2023年度新藤兼人賞の最終選考に進む監督10名が決定した。

新藤兼人賞の金賞受賞者に贈呈されるトロフィー。

新藤兼人賞の金賞受賞者に贈呈されるトロフィー。

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日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーが、その年度でもっとも優れた新人監督を選出する新藤兼人賞。200作品が選考対象となった今年度は、廃校が決まった地方の高校を舞台に少女4人の卒業式までの2日間を描く「少女は卒業しない」の中川駿、ファイル共有ソフト“Winny”にまつわる実話をもとにした「Winny」の松本優作、主人公・熊野遥風が疎遠になっていた兄姉たちと再会するさまをつづる「わたしの見ている世界が全て」の佐近圭太郎が最終選考に進出した。

光石研が主演を務めた「逃げきれた夢」の二ノ宮隆太郎、地方で原発事故が起こった遠くない未来を舞台とした社会派群像劇「ピストルライターの撃ち方」の眞田康平、柳田國男による説話集「遠野物語」から着想を得た「山女」の福永壮志も名を連ねる。

さらに第23回東京フィルメックスで観客賞に輝いた「遠いところ」の工藤将亮、バンド・民謡クルセイダーズのドキュメンタリー「ブリング・ミンヨー・バック!」の森脇由二、青木柚と中村守里の共演作「まなみ100%」の川北ゆめき、交通量調査員をしながら母の介助をする達也と植物状態の独居老人を世話するクラゲの物語「曖昧な楽園」の小辻陽平が選出された。

金賞および銀賞の受賞者は11月24日に発表。受賞者には、正賞として新藤兼人がデザインしたオリジナルトロフィーが贈呈される。また副賞として、金賞受賞者には賞金50万円とUDCast賞、銀賞受賞者には賞金25万円を贈呈。授賞式は12月8日13時から東京・如水会館で開催される予定だ。

2023年度新藤兼人賞 最終選考

中川駿「少女は卒業しない」
松本優作「Winny」
佐近圭太郎「わたしの見ている世界が全て」
二ノ宮隆太郎「逃げきれた夢」
眞田康平「ピストルライターの撃ち方」
福永壮志「山女」
工藤将亮「遠いところ」
森脇由二「ブリング・ミンヨー・バック!」
川北ゆめき「まなみ100%」
小辻陽平「曖昧な楽園」

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