第35回東京国際映画祭アジアの未来部門に出品されている「
本作は廃校が決まった地方の高校を舞台に、別れを受け入れ、秘めた思いを形にする少女4人の卒業式までの2日間を描いた青春恋愛映画。「カランコエの花」で知られる中川が、朝井リョウの連作短編小説を映画化した。河合が彼氏へのある思いを抱えながら卒業生代表の答辞を担当する山城まなみ役で映画初主演。小野が進路の違いで彼氏と離れることを選んだ後藤由貴、小宮山が中学からの同級生に恋心を抱く神田杏子、中井がクラスになじめず教師に思いを寄せる作田詩織を演じている。
本作で国際映画祭への初出品を果たした中川は「東京国際映画祭はすごく遠い存在に感じていて、自分の作品が上映されることへの実感がいまだにないです。ましてや『アジアの未来』。背負っているものが大きい。その期待に応えられるか」と謙遜しながら「みんなで自信の持てる作品を作りあげることができました」と胸を張る。登壇陣はこの日、観客と一緒に鑑賞したのち上映後のQ&Aにも出席。中川は「皆さんのリアクションや空気感を感じられる。2時間後、またここに立って、皆さんの表情がどう変わっているのか楽しみにしつつ上映を観たいと思います」と語った。
キャスト陣は劇中と同じ制服姿で登壇。中井は「お披露目の場に立ち会えてすごくうれしい。ドキドキ、ワクワクしてます」と挨拶し、小野も「胸を張ってお届けできる作品。皆さんと一緒に鑑賞することはなかなかないので、私自身も楽しんで思い出にしたいと思います」と話す。河合は「ワールドプレミアという場で皆さんと一緒に空気を共有できる体験を噛み締めたい」と吐露した。
4人の中で唯一の現役高校生である小宮山は「私自身、高校2年生で、この作品を観て残りの学校生活をもっと充実させたいと思う瞬間がたくさんありました」と述懐。「今、学生の方はコロナウイルスで普段とは違う生活をしていたり、卒業式などの学校行事が縮小されてしまったりしていると思うんですけど、だからこそ、この作品を観て当たり前の学校生活のありがたさや大切さを感じていただけると思います」と期待を込めて話した。
「少女は卒業しない」は10月29日に東京・TOHOシネマズ シャンテでも上映。2023年2月23日より東京・新宿シネマカリテ、シネクイントほか全国で一般公開される。
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原作:朝井リョウ『少女は卒業しない』集英社文庫