中平康×新藤兼人×麿赤兒「闇の中の魑魅魍魎」が限定公開、「ちんなねえ」の同時上映も

2

36

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 2 14
  • 20 シェア

中平康が監督、新藤兼人が脚本を担った1971年製作の「闇の中の魑魅魍魎(ちみもうりょう)」が、10月11日に東京・K's cinemaの「奇想天外映画祭」内で公開されることが決定。麿赤兒大駱駝艦の舞台を映し出す1997年製作のドキュメンタリー「ちんなねえ」も同時上映される。

「闇の中の魑魅魍魎」ビジュアル ©︎ディレクターズ・システム

「闇の中の魑魅魍魎」ビジュアル ©︎ディレクターズ・システム

大きなサイズで見る(全14件)

「闇の中の魑魅魍魎」場面写真 ©︎ディレクターズ・システム

「闇の中の魑魅魍魎」場面写真 ©︎ディレクターズ・システム[拡大]

松竹大船撮影所で木下惠介、川島雄三らの助監督を務めた中平は、1954年に日活へ移籍後に監督した「狂った果実」で話題を呼ぶ。「牛乳屋フランキー」「月曜日のユカ」などを手がけたのち、1971年に中平プロダクションを設立した。その第1作である「闇の中の魑魅魍魎」の題材となったのは、歌舞伎や浄瑠璃の場面を芝居絵屏風に描く作風で知られる幕末土佐の天才絵師・絵金。劇中では、絵金と名乗る前の20歳の金蔵が、さまざまな出来事を経て“絵金”になるまでの時期がつづられた。

「闇の中の魑魅魍魎」場面写真 ©︎ディレクターズ・システム

「闇の中の魑魅魍魎」場面写真 ©︎ディレクターズ・システム[拡大]

若き麿が絵金を演じたほか、扇ひろ子加賀まりこ稲野和子佐々木愛岡田英次江守徹もキャストに名を連ねる。1971年の第24回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門に正式出品されたが、あまりの血みどろの描写で物議を醸した。予告編はYouTubeで公開中だ。

「ちんなねえ」場面写真(提供:高知県立美術館)

「ちんなねえ」場面写真(提供:高知県立美術館)[拡大]

「ちんなねえ」は、「私立探偵 濱マイク」シリーズで知られる林海象の監督作。舞踏公演「トナリは何をする人ぞ」の模様が収められており、原田芳雄も友情出演している。

なおK's cinemaで例年開催されている「奇想天外映画祭」の全体プログラムは、後日発表される。

映画「闇の中の魑魅魍魎」予告編

この記事の画像・動画(全14件)

読者の反応

  • 2

walk @cleo5to7

ようやく観られる! 高知県立美術館まで行かなくても観られる! https://t.co/G50cicN7pP

コメントを読む(2件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 闇の中の魑魅魍魎 / ちんなねえ / 中平康 / 新藤兼人 / 麿赤兒 / 扇ひろ子 / 稲野和子 / 岡田英次 / 佐々木愛 / 加賀まりこ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。