本作の主人公は、結婚して数年になる妻のミツと2人で暮らす会社員・茂木ハジメ。ある日ハジメは普段とまったく違う格好のミツを街で見かけるが、妻は1日外出していないと言う。ミツへの疑念や苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置するのだった。ハジメを
YouTubeで公開中の予告編は、ミツがハジメに「何か気づかない?」と尋ねるシーンからスタート。少年の「こんなことしておじさん一体何がしたいの?」というセリフも収められた。お笑い芸人の
「ホゾを咬む」は12月2日から8日に東京・K's cinema、12月15日から21日に東京・池袋HUMAXシネマズでレイトショー上映。12月16日から22日に大阪のシネ・ヌーヴォ、12月23日から29日に大阪のシネ・ヌーヴォXにて公開され、2024年に神奈川のシネマ・ジャック&ベティ、愛知・シネマスコーレ、兵庫・元町映画館ほか全国で順次公開される。K's cinemaでは12月2日に初日舞台挨拶が行われ、ミネオ、小沢、木村、河屋、福永、高橋が登壇する予定だ。
※高橋栄一の高は、はしごだかが正式表記
映画「ホゾを咬む」予告編
佐伯日菜子(俳優)コメント
不穏な始まり方と登場人物たち。
みんなどこか変だ。どこか変なんだけど気になってしょうがない。
不思議な音の使い方と不思議と雄弁なモノクロの画像。
ミネオショウ氏の存在感が風に揺れる柳のようにしなやかに時に強くこの作品の中で生きている。
永野(お笑い芸人)コメント
歳を取れば取るほどに頭が混乱して、そのカオスに最初は自惚れていて、いよいよ余裕がなくなって逃げ出したくなり、
そんな中で観たこの奇妙かつ落ち着いた世界はもしかしたら全て主人公の妄想のようでもあり、鑑賞後に不思議と気持ちが軽くなった自分がいました!
誰も特別じゃない。
瀬々敬久(映画監督)コメント
金魚鉢を頭から被ったような圧迫感。
コロナ以降の日々を生きる感触が、少しずれた現実感の中で描かれていて魅力的だ。
夫婦の行き違いというモチーフからか、デビッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」を思い出した。
今、私たちは何をロストしているのだろう。
果たして、それは今なのか、ずっと以前から失くしていたのか。
それを見つけようとする男女の物語。
見終わった後の果てしない感触が今も心に残っている。
佐藤佐吉(映画監督・脚本家・俳優)コメント
果たして「世の中」とは「常識」とは何か。得体の知れないそれらのものが時として我々を追いつめ愚行に走らせる。既成の価値観に囚われずとも人はあるがままで肯定され得る存在なのだ。そう思わせてくれる映画でした。
いまおかしんじ(映画監督)コメント
会社に行って仕事して家に帰ってくる毎日。妻や同僚との噛み合わない会話。自分のいない間に妻は何をしているのか。妄想がふくらむ。不安でいても立ってもいられなくなる。ジリジリと追い詰められていく男。不思議な余韻がいつまでも残る。
足立紳(脚本家・映画監督)コメント
とても面白かった。ミネオショウさんと小沢まゆさん演じる夫婦が最高だ。
妻のキャラクターが妙に魅力的で、あんなふうに監視したくなるのがすごくよく分かるし、ドキドキワクワクした。
ラストの夫婦のとある姿は名場面だと思った。特に夫の姿。
あんな状況で、あんなふうになってみたいと思った。
芦澤明子(撮影)コメント
スクエアな画角にモノクロ、堅苦しい映画かと思ったら、しなやかで、画面に溢れる色気のようなもの、とても楽しく見れました。穏やかな気持ちになりました。本を読み終えて、また最初から読みたくなる、そんな作品でした。次回作も楽しみです。
伊藤さとり(映画パーソナリティ)コメント
モノクロの世界で浮き上がる普段は気付きにくい表情の動き。
そこから私たち観客も、登場人物の本心を読み取ろうとする。
他者の気持ちをどこまで知れば、友好関係は築けるのだろうか。
こんな面白い角度からそれについて探求するとは、つくづく恐れ入った。
児玉美月(映画文筆家)コメント
どこか不穏なモノクロームの世界のなか、会話や仕種といったディテールが緻密に設計されている。誰しも秘められた部分があると頭ではわかっていながらも、そのすべてにどうしても手を伸ばさずにはいられない。窓際にぶら下げられた鳴らない風鈴のように、謎を謎のまま宙吊りにしながら、わたしたちはぎこちなく人間関係の有り様を模索してゆくしかないのに。
高橋栄一の映画作品
リンク
ぴあフィルムフェスティバル(PFF) @pff_award
#PFFアワード2023 入選・髙橋栄一監督の新作『ホゾを咬む』のニュース!📰
12/2(土)より、新宿K's Cinemaにて公開。ご注目ください!
@eiichi_T23 @hozookamu https://t.co/9UxfDflkqj