「サッドカラー」の
本作の主人公は、結婚して数年になる妻のミツと2人で暮らす会社員・茂木ハジメ。ある日ハジメは普段とまったく違う格好のミツを街で見かけるが、妻は1日外出していないと言う。ミツへの疑念や苛立ちから、家に隠しカメラを設置するハジメ。自身の欲望にまっすぐな同僚や職場に現れた風変わりな双子など周囲の人々に心をかき乱されながらも、彼は自身の監視行動を肯定していく。
ハジメを演じたのは「MAD CATS」の
「ホゾを咬む」は12月2日から8日に東京・K's cinema、12月15日から21日に東京・池袋HUMAXシネマズでレイトショー上映。12月に大阪のシネ・ヌーヴォにて公開され、2024年に愛知・シネマスコーレ、兵庫・元町映画館ほか全国で順次公開される。
※高橋栄一の高は、はしごだかが正式表記
映画「ホゾを咬む」特報
ミネオショウ コメント
ハジメは好意を寄せている人だからこそ、よそよそしくなってしまう人なのかなと。
パートナーと一緒にいても、好きとか言わない時期に突入したりすることってあると思うんです。
好きって言いたくても、なんかタイミング違うなとか。
家族や友達でも、言えなかった言葉が過去に沢山あって後悔して忘れての繰り返しで。
言葉を選ぶのにとても慎重に、時間かかってしまうことってあるなぁと。
高橋監督は、独特の間とこだわりを持った監督ですね。
撮影初日は驚きました。
布団から起きるだけのシーンでそんな時間かかると思ってませんでした。こだわり爆発の初日でした。
でも逆にそれで茂木ハジメがわかった気がしました。
あぁ、ハジメは監督なんだなって。
そのシーン、一瞬しか使ってないのがまた面白い(笑)
本作は、登場人物が全員一癖も二癖もあって本当もどかしいんです。
でもなんか可愛いんです。
「ちいかわ」みたいなもどかしさあります。
静かでシュールな作品ですが、誰かにとっての「自分の為に作られた映画」であるなと思います。
ぜひ劇場でご覧ください。
小沢まゆ コメント
「信じる」と「疑う」はいつも背中合わせに同居していて、心を満たしたり掻き乱したりと、なかなか厄介な存在だとずっと思っています。そんな普遍的でありながらも手掴みできない「信疑」をテーマに、人と関係を築いていく難しさや愛おしさについて描きたいと思い、本作をプロデュースしました。
人は誰しも色んな顔を持っていて、相手によって仮面を着け替えながら生きています。
私が演じたミツは、夫のハジメに疑いを持たれ監視される女性ですが、映画を観た人がミツの人物像を如何様にでも捉えられるように、余白のあるお芝居を心掛けました。
映画全体を覆う独特な雰囲気やリズムも特徴的で、他ではなかなか観ることのできない新感覚の日本映画が出来たと思っています。
ハジメが監視カメラというフィルターを通して妻を見つめ続けた先に、いったい何を見たのか。ぜひ映画館の暗がりでスクリーンを通して覗いてみてください。
木村知貴 コメント
リハーサル時からタイミングと間、独特のテンポ感を念頭に置き、監督と共演者の方とシーンを構築していきました。
出来上がった作品を観た時、もう一度観たいなぁと思いました。クセになってしまいそうな唯一無二の世界観を是非劇場でご堪能ください!
河屋秀俊 コメント
僕が演じる野老という男は暴力的であるとともに、純粋な愛情を持つ人物だと思いました。彼の中にある二面性を演じることは大変やり甲斐がありました。
監督の企画意図で「人と共存するためには、相手に対して不干渉でいようとすることが大事で、それこそが人を愛することだ」というのがありました。主人公のハジメはその掟を破ったことによってあんな目に遭うのだと考えました。野老自身、親や身近な人から過度に干渉されて、自分のやりたいようにやれなかった過去があったのではないか、そういったことを想像して役作りしました。
疑念に取りつかれた主人公が自身の行動によってはまってしまう落とし穴。そこに関わる人々の多様な人物像も合わせて、どうぞお楽しみ下さい。
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リンク
おおとも ひさし @tekuriha
街で見かけた妻は知らない服を着ていた…「ホゾを咬む」の特報解禁
"ハジメを演じたのは「MAD CATS」のミネオショウ。「夜のスカート」の小沢まゆがミツを演じ、プロデューサーも務めた。そのほか木村知貴、河屋秀俊らが出演。 https://t.co/EiMlwwCLcv