高橋栄一によるモノクロ映画「ホゾを咬む」公開 ミネオショウ、小沢まゆらが出演

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短編映画「サッドカラー」で知られる映像作家・高橋栄一の監督作「ホゾを咬む」が劇場公開されることがわかった。

「ホゾを咬む」ポスタービジュアル

「ホゾを咬む」ポスタービジュアル

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本作は、高橋自身がASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことから着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いたモノクローム作品。妻への疑念から家に隠しカメラを設置した茂木ハジメは、ある光景を目撃することとなる。タイトルは「後悔する」という意味のことわざ「臍を噛む」から取っている。

主人公のハジメを「MAD CATS」「クレマチスの窓辺」「とおいらいめい」のミネオショウが演じ、ヒロイン役に「少女~an adolescent」の小沢まゆが扮した。小沢はプロデューサーも務めている。ほかキャストに木村知貴河屋秀俊福永煌ミサリサ富士たくや森田舜三木美加子荒岡龍星河野通晃I.P.U菅井玲が名を連ねた。撮影監督は「百円の恋」「アンダードッグ 前編 / 後編」の西村博光が担う。

劇場公開決定にあたり、高橋は「この作品『ホゾを咬む』では、えてして困難なコミュニケーション社会で徐々に変態していく主人公を描いています。現実世界とは切り離れた映画館で、じっくりと、ぼんやりと、この映画の中で流れる時間を眺めて欲しいです」とコメントした。

「ホゾを咬む」は12月2日から8日に東京・K's cinema、12月15日から21日に池袋HUMAXシネマズ、12月に大阪のシネ・ヌーヴォほか全国で順次公開される。なお9月21日からオランダで開催のカメラジャパン・フェスティバルへの正式出品が決定している。

※高橋栄一の高は、はしごだかが正式表記

高橋栄一 コメント

小学生のころ、道徳の授業が嫌いでした。
僕が思う親切や思いやりはクラスメイト達とはいつもズレていて、それがどうにも不快で仕方ありませんでした。
いつか完全に分かり合える世界があると最近まで本気で思っていたけど、どうやらそういうことでもないようです。
他人とのズレを認め、解消する術もなく、少しずつ自分を偽っていく。
それでも無理をして誰かといることが、生きていくことには必要なんじゃないかと今時点の僕は思うのです。

この作品「ホゾを咬む」では、えてして困難なコミュニケーション社会で徐々に変態していく主人公を描いています。
現実世界とは切り離れた映画館で、じっくりと、ぼんやりと、この映画の中で流れる時間を眺めて欲しいです。
誰かの何かになりますように。

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(c)2023 second cocoon

読者の反応

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ジーンシアター|日本の短編映画 専門の配信サイト @genetheater

ジーンシアターでもたくさんの作品を配信している髙橋栄一監督の初の劇場デビュー作品!!
これは楽しみです!! https://t.co/wNLzgtp45G

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