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本作では、日本各地の廃墟を舞台に災いのもととなる“扉”を閉めていく旅をする少女・岩戸鈴芽(すずめ)の解放と成長が描かれる。鈴芽に原、災いをもたらす扉を閉める“閉じ師”・宗像草太に松村が声を当てた。
本日5月27日に終映を迎えた「すずめの戸締まり」。新海は「1年くらい前の製作日誌を読んでいたら、5月25日にすずめ役をお願いしますと菜乃華さんに発表するサプライズをしていました」と明かす。松村は「あっという間でしたけど、懐かしさがありますね」とうなずく。新海は「こうやって聞いていると、やっぱり鈴芽の声だし、草太の声だなと思いますね」と笑顔を見せた。
海外でのプロモーション活動について新海は、「どの国に行っても、鈴芽のコスプレしてる人がたくさんいました」と述懐。原は「ある映画のオーディションに行ったとき、ガチャってドアを開けた瞬間、監督さんに『鈴芽だ!』と叫んでもらって。テンパってしまって『はい!』としか言えなかったけど、『お返しします!』とか言えばよかったと反省しました。うれしかったです」とエピソードを披露する。松村は「国ごとの(本作の)ポスターに、いろんな言語で僕の名前があるということに感動しました」と振り返った。
声優の楽しさを問う質問に対し、松村は「姿、形、年齢を飛び越えられるごく稀な仕事ですよね。それが面白いです」と回答。原も「楽しかったです。普段は言えないセリフを言えたり、なりたいものになれるというのは幅が広がって楽しかったです」と同意した。新海は「自分で書いた作品だから、オーディションで声を聞けば“わかる”という感覚でした。そういう意味では(声優になるには)運とか相性も大事だと思います。ただ、何かになりたいという強い気持ちをキープしていれば、自分を違う場所まで連れてってくれます」と声優を志望する質問者にアドバイスを送った。
続いて、本作のBlu-ray / DVDが9月20日に発売されることが明らかに。5枚組となる「『すずめの戸締まり』Blu-rayコレクターズ・エディション」には、12時間を超える特典映像を収録。その1つとして、原と松村によるビジュアルコメンタリーが収められる。原は「このシーンよかったよね、と話しながら観ることができて、新しい発見があり楽しかったですね」、松村は「(原は)鈴芽本人ですし、ものすごく最高級のオフ会をしている気分でした」とコメントした。
イベントでは原、松村、新海による公開アフレコを実施。映画に登場しないシーンを新たに書き下ろした新海は「鈴芽が最後の扉を閉めてこの世界に戻り、草太と並んで歩いていると、環と芹澤がいますよね。そこの4人の出会いのシーンを短く書いてきました」と説明した。原は「草太と芹澤がちゃんと話すシーンって本編ではないので、ファンの方はめちゃくちゃうれしいですよね」と意気込む。アフレコでは、鈴芽の「草太さんに貸してる2万円を取り返しにきたんだよね、芹澤さん」というセリフや、草太の「俺が貸したんだよな、だいたい2万じゃないよな、4万!」というセリフが披露された。アフレコが終了すると、会場からは大きな拍手が。松村は「久しぶりに鈴芽に会えました!」と述べ、「素晴らしい二次創作でした」と目を細めた。
最後に新海は「半年以上の長い上映期間、支えていただき感謝申し上げます。この作品は日本だけに限らず全世界で4000万人以上の方が、劇場に足を運んでくださいました。たくさんの人の心や体を動かす力が映画にはあるということを、ほっくん、なのちゃん、皆さん1人ひとりから教えていただきました」と伝え、イベントを締めた。
「すずめの戸締まり」は全国で上映中。
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「すずめの戸締まり」の“最後の戸締り”舞台挨拶が、本日5月27日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われた。
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