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日本各地の廃墟を舞台に、災いのもととなる“扉”を閉めていく旅をする少女・岩戸鈴芽(すずめ)の解放と成長が描かれた本作。前日に第73回ベルリン国際映画祭でスクリーンにかけられた。
ティーチインでは「音楽はどうやって作っていったの?」「過去の作品のキャラクターは出ないの?」など、ファンからさまざまな質問が飛び出した。新海は「RADWIMPSの野田洋次郎さんに脚本を読んでもらい、曲で感想をもらう。その曲からインスピレーションをもらって話の内容が変わることもあるし、キャッチボールをしながら固めていく感じ」と作品の制作過程を説明し、過去作のキャラクターについては「いくつかイースターエッグを隠している。たとえば『天気の子』に出てきたバイクのヘルメットをあるキャラクターがかぶっていたり」と言及する。
さらに“椅子”について聞かれた新海は「小さいときに父が椅子を作ってくれた。椅子は子供にとって特別なもので、自分だけの大切なスペースだと思う」とコメント。そして「今作は東日本大震災をベースにしていることもあり、シリアスになりすぎないように、すずめの横には何かかわいらしいキャラがいてほしいと思って描いた」と思い入れたっぷりに続けた。
ティーチインを終えた新海は「素晴らしく楽しい時間でした。全作品観てくれているような濃いファンの方もたくさん集まってくれていました。ファンの方の思いの強さはドイツも日本も似ていると感じました」「これから約2カ月のワールドツアーなので、風邪を引かないように乗り切りたいと思います」と心境を伝えた。
「すずめの戸締まり」は全国で上映中。
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