本作は、娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に翻弄されていく母親の姿を描く社会派エンタテインメント。娘が行方不明になったとき、母・沙織里は好きなアイドルのライブに足を運んでいた。その事実と茶髪メッシュの風貌ゆえに、ネット上では「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷の投稿がなされ、沙織里は苛立ちを募らせていく。
沙織里に扮する石原は2022年に出産して以降、1年9カ月ぶりに映画撮影に臨む。6年前、吉田に「どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい」と直談判したと言う石原は、「我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。ですが、今の私だからこそ、できる役です。大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます」と気を引き締める。
オリジナル脚本を手がけた吉田は「本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました」と述べ、「人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。どうか我々の覚悟が皆様に届きますように」とメッセージをつづった。
「ミッシング」は2024年に全国で公開。WOWOWが製作幹事、スターサンズが企画、ワーナー・ブラザース映画が配給を担う。撮影は3月23日にスタートし、現在鋭意制作中だ。
※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記
石原さとみ コメント
6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。
そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました。
妊娠出産を経て、ついに憧れの吉田組で1年9か月ぶりのお芝居を今しています。
我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。
ですが、今の私だからこそ、できる役です。
大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。
吉田恵輔 コメント
本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。
執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。
主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。
しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。
人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。
どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
石原「6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました」/石原さとみ×吉田恵輔「ミッシング」製作決定、娘の失踪事件に翻弄される母親描く - 映画ナタリー https://t.co/36lv7y9WTm