権力者の素顔とは、「プーチンより愛を込めて」予告&推薦コメント到着

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プーチンより愛を込めて」の予告編がYouTubeで解禁。あわせて軍事評論家・黒井文太郎、ウクライナ研究会会長の岡部芳彦による推薦コメントが公開された。

「プーチンより愛を込めて」ポスタービジュアル

「プーチンより愛を込めて」ポスタービジュアル

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本作は1999年12月、大統領代行に就任したばかりのウラジーミル・プーチンの素顔を記録したドキュメンタリー。監督を務めたのは、現在ロシアと戦争状態にあるウクライナ出身のヴィタリー・マンスキーだ。国立テレビチャンネルのドキュメンタリー映画部の部長だったマンスキーが、当時プーチンの大統領選挙PR用に撮影したものの、未公開だった素材で構成された。

「プーチンより愛を込めて」場面写真

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マンスキーは2014年3月にロシアによるクリミア併合のプロセスが始まった時点でラトビアへ移住。素材の権利処理や編集を始め、2018年に映画を完成させた。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。現在はロシアで指名手配されている。

左からドミトリー・メドヴェージェフ、ウラジーミル・プーチン。

左からドミトリー・メドヴェージェフ、ウラジーミル・プーチン。[拡大]

黒井は「大統領就任後のプーチンはエリツィンからはすぐ離れていき、あっという間に名実ともに権力者になっていった。彼はもともと羊ではなく、狼だったのだ。元KGB人脈の文化に『人権』や『人道』の文字はない。その後、プーチン政権はロシア国内外で反対勢力への殺戮に邁進し、やがては隣国への侵略にまで踏み入っていくことになる」とコメント。岡部は「エリツィンの『自由なロシア』に終焉をもたらしたのは果たしてプーチンだったのか。それとも自由に戸惑って、徐々にそれを望まなくなったのはロシア国民なのだろうか。そんな正解のない問の答えがこのマンスキーの映画にはある」と推薦している。

「プーチンより愛を込めて」は4月21日より東京の池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次ロードショー。

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(c)Vertov, GoldenEggProduction, Hypermarket Film-ZDF/Arte, RTS/SRG, Czech Television2018

読者の反応

黒井文太郎 @BUNKUROI

推薦コメントしました。
最初はタイトルと監督が元プーチン陣営公式PR担当とのことで「ん?オリバー・ストーン監督のプーチン賛美プロパガンダ映画みたいなものかな?」と思ったのですが、さにあらず。
プーチン登場時からの危険性の萌芽を活写する貴重なドキュメンタリーです https://t.co/AO7TTNvxKM

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